新型コロナウイルスの影響で、マスク不足が続く中、宮崎市の障害者就労支援施設では農業用の不織布を使った手作りのマスクが人気を集め、連日、作業に追われています。
マスク作りを行っているのは、宮崎市田野町の障害者就労支援施設「あしなが田野」で、今月15日から製造、販売を始めました。
マスクは、露地栽培の野菜を虫や鳥から守るために使う農業用の不織布と、花束のラッピングに使われる布を5枚重ねて作られていて、“丈夫さ”が売りで、洗濯して繰り返し使えるということです。
24日、施設の利用者やボランティアなど13人が、布を切ったり、ミシンで縫い合わせたりして作業に追われていて、午前中には、30個あまりのマスクを仕上げていました。
施設では、ふだん販売しているレトルト食品を加熱殺菌する機械でマスクを消毒して販売するなど衛生面でも気を使っています。
マスクの形は2種類で、それぞれ子供用から大人用まで3つのサイズがあります。
施設によりますと、現在、全国から600件以上の注文が寄せられるほど人気で、生産が追いついていないということです。
施設の代表の一枝優次さん(58)は「私たちのような施設はマスクを頂く立場にあったが、自分たちで作っていくことで、社会に貢献していきたい」と話していました。
03月24日 11時51分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20200324/5060005673.html