新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマスクの品薄な状況が続く中、政府は、洗って繰り返し使える布製のマスクを介護施設などに配布することにしていて、衛生的に使い続けられるよう、布製のマスクの洗い方を紹介する動画を公開しました。
厚生労働省と経済産業省は、ガーゼなどでできた布製のマスクを繰り返し使うには1日1回洗うことを勧めています。
動画サイトのユーチューブで公開している動画では、衣料用の洗剤を入れた水に10分間マスクを浸したあと、繊維を傷めないようもみ洗いではなく軽く押し洗いをするよう勧めています。
汚れが気になる場合は塩素系の漂白剤を入れた水にマスクを浸してから水ですすぎ乾燥機は使わずに陰干しするとよいとしています。
ただ、洗うたびにマスクの性能が落ちる可能性があるとして、政府は、傷みの程度などをみて適切に取り替えてほしいとしています。
政府は、布製のマスク2150万枚を一括して買い上げ、全国の介護施設や保育所などに1人に1枚行き渡るよう、今月下旬から来月上旬にかけて、順次、配布します。
一方、使い捨てのタイプは、メーカーが大幅な増産に乗り出すなかでも需要が供給を大幅に上回り、品薄の状況がしばらく続くとみられることから政府は、布製のマスクを有効に活用してほしいとしています。
2020年3月20日 10時00分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200320/k10012341551000.html