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米大統領選 民主候補者選び フロリダ州はバイデン氏勝利確実
アメリカ大統領選挙で、トランプ大統領に対抗する野党・民主党の候補者選びが3つの州で行われ、ABCテレビはバイデン前副大統領が人口の多い重要州のフロリダ州で勝利を確実にしたと伝えました。
中道派のバイデン前副大統領と左派のサンダース上院議員の2人の争いとなっている民主党の候補者選びは17日、人口の多い南部フロリダと大都市シカゴがある中西部イリノイ、西部アリゾナの3州で予備選挙が行われました。
開票は順次、進んでいて、ABCテレビはバイデン氏がフロリダ州で勝利を確実にしたと伝えました。
残る2州のうちイリノイ州では日本時間の午前9時45分現在、集計率7%でバイデン氏が60.5%、サンダース氏が34点%となっています。
民主党で大統領候補に指名されるには、全米各州に割り当てられている代議員の総数の過半数1991人を獲得する必要がありますが、ABCテレビの分析ではバイデン氏が899人、サンダース氏は706人となり、バイデン氏がリードを広げています。
今回の予備選挙は、新型コロナウイルスの感染拡大で全米で非常事態宣言が出されるなかでの実施となり、中西部オハイオ州が17日の投票を直前になって延期し、各候補もインターネットを通じて演説を配信するなど異例の対応を取っています。
民主党の候補者選びでは今月のスーパーチューズデー以降、バイデン氏が多くの州で勝利を重ねていて、バイデン氏がサンダース氏を引き離し指名獲得への流れをつくり出すのかが焦点です。
CNN世論調査 バイデン氏 国家的危機対処で優位に
17日に予備選挙が行われる3つの州での事前の世論調査で、新型コロナウイルスの感染拡大のような国家が直面する危機にうまく対処できる候補は誰かと質問したところ、すべての州で、中道派のバイデン前副大統領と答えた人が最も多くなりました。
CNNテレビによりますと、南部フロリダ州ではおよそ70%が、中西部イリノイ州と西部アリゾナ州ではおよそ60%が、民主党の候補者の中で最も危機への対応能力が高いのはバイデン氏だと答え、左派のサンダース氏を大きく上回りました。
また、中西部イリノイ州では、新型コロナウイルスによる感染拡大の影響を懸念しているかという質問に対し、とても懸念していると答えた人は53%、ある程度懸念しているが34%で懸念していると答えた人が、90%近くに上りました。
同じイリノイ州で、この先1年のアメリカ経済の行方を心配しているか聞いたところ、とても心配していると答えた人が46%、ある程度心配しているが36%、あまり心配していないが12%、全く心配していないが6%でした。
ただ、新型コロナウイルスの影響で、投票する人が変わる可能性があると答えた人は、中西部イリノイ州で8%、南部フロリダ州で6%にとどまっています。
2020年3月18日 9時59分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200318/k10012337231000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_034