木戸川の漁場再生へ サケの放流
http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20200317/6050009371.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
震災と原発事故のあと、サケ漁の復活に取り組んでいたさなかに、
去年の台風で再び被害を受けた楢葉町の木戸川で、漁場の再生に向けて、稚魚の放流が行われました。
楢葉町を流れる木戸川は、かつては本州有数のサケの漁場として知られていましたが、
震災と原発事故によって、漁は中断を余儀なくされました。
5年前から稚魚の放流を再開したものの、初めて戻ってくると期待されていた去年秋、
台風19号の影響でサケを捕らえるやな場が壊され、
全国的な不漁も相まって、水揚げはほとんどありませんでした。
17日は、漁場の再生に向けて、稚魚の放流が行われました。
例年は、地元の子どもたちと一緒に行っていますが、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、
漁協や町の関係者だけでの放流となりました。
また、不漁の影響で卵も思うように採れず、ことし放流できるのは、
去年の349万匹を大きく下回る10万匹ほどとなる見通しです。
木戸川漁業協同組合の鈴木謙太郎さんは、「ことしは子どもたちの姿がないのが残念ですが、
子どもたちの思いも込めて放流しました。ことしの秋には震災後、最も多く放流した
4年前のサケが帰ってくる見込みなので、不安もありますが、期待しています」と話していました。
03/17 15:14