新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。大規模イベントの自粛要請が継続される中、スポーツ界にも大きな影響が及んでいる。
ゴルフ業界はどうなのだろうか??茨城県土浦市の「ワンウェイゴルフクラブ」では、2月19日の利用者1名の感染が25日に確認されている(同社HPより)。
比較的感染リスクが低いとされる屋外での利用がメインであるゴルフ場。各ゴルフ場運営会社では、最大限の感染拡大防止策をとり、安全確保に努めつつ、通常営業は続いている。実際に訪れてみると意外な様子がわかってきた。
新型コロナウイルスの感染拡大のため、さまざまなことを日本中で「自粛」している。スポーツ興行や音楽のライブはもとより、多くの文化イベントが中止または延期に追い込まれた。被害総額は“新型コロナ禍“が収まっていないので何とも言えないが、相当の額になるだろう。
世の中、どんよりしている。
ゴルフ業界出身で今も執筆活動をしている先輩に誘われ、筆者(以下、筆者A)は先日、ゴルフ場を訪れた。「こんな時期」ではあるが、今のゴルフ界の状況を知るいちばんの方法でもあるだろう。
ゴルフ場は個人客でにぎわっていた
最寄駅からクラブバスに乗った。マスク姿のわれわれのグループは、先輩Bのほか、先輩Cと、ゴルフ業界からバー経営に転身した50代の後輩Dの4人。いつもは満席に近いのに、車内はほかにお客が1人だけだった。
ゴルフ場に人はいないのだろうか……。そう思ってゴルフ場に着くと、平日というのに駐車場はほぼいっぱい。マイカーで訪れるゴルファーは数多くいたのだ。
ゴルフをスタート。カートでの話題も、新型コロナウイルスになる。
先輩B:ゴルフ場はオープンエアだし、クラブを振るから参加者同士が1メートル以内に近づくこともほとんどない。ここなら大丈夫と思っているんだろうか。
先輩C:いまのゴルフ場の状況って、何か情報ある?
筆者A:PGM(最大級のゴルフ場運営会社)の広報によると、3月8日までの情報ですが「全国142コースで3組以上のコンペのキャンセルは1000件を超えている」という話でした。これだと、1コンペ最低10人としても1万人以上、1人1万円とすれば億単位になる。これがいつまで続くかわからない。僕も2つ、コンペがなくなりました。
個人客のデータはないのですが、さっきフロントで聞いたら、コンペやパーティーのキャンセルは多いそうですけど、結構人は来ている。ただ、風呂はすいているようです。感染リスクを高めるとのことで。
先輩B:コロナ対策といっても、ゴルフ場もなかなか難しい。
筆者A:PGMでは、クラブハウスに立ち寄らないようにするスルーラウンド(休憩なしで1ラウンド)や、食事でもビュッフェスタイルを中止しているとのことです。
先輩C:ゴルフはしたいけど、人との接触は避けたい、ということだな。マイカーで来て、ゴルフをやって、さっと帰る。
筆者A:練習場もこの前のぞいてみたんですが、平常どおりというか、昼間だったのでいつもは高齢者が多いんですけど、20〜40代も多かったようにみえました。
プロゴルフにも多大な影響
ゴルフは進んでいく。久しぶりに外で動いているという満足感もある。
後輩D:ゴルフのトーナメントも大変ですよね。女子は2試合中止だし、これからも増えていく感じですよね。
筆者A:男子は4月開幕なので、プロ野球やJリーグの動向なども含めてまだ様子見だろうけど、すぐに収まるとは思えない。大相撲が無観客で開催する決断をしたけど、オープンエアのゴルフなら無観客でやれる。ただ、スポンサーにとってはプロアマ戦が大事なので、この時期にクライアントを招待できるかという問題もある。
先輩B:選手の中から感染者が出たりしたら、スポンサーのイメージもあって、なかなか難しい決断だと思う。
筆者A:みんなが自粛っていう時期に、開催っていうと、批判もされるだろうし。
先輩C:首相が「自粛要請」といってあいまいにするから、こうなってしまう。責任を取らない、うまい言い方だよ。休校も、結局は自治体判断に任せていて、本人が責任取る、批判も受けるっていう姿勢はあまり感じられない。
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https://toyokeizai.net/articles/-/336231