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フィリピン 首都があるルソン島全域で移動制限か 混乱拡大も
フィリピンの大統領府は、首都マニラの出入りを原則として禁じる措置をとったのに続き、マニラがあるルソン島全域で住民の移動を制限する考えを示し、市民生活や経済へのさらなる混乱の拡大が予想されます。
フィリピン大統領府の報道官は16日の記者会見で、マニラがあるルソン島全域で住民の移動を制限する考えを示しました。
それによりますと、食料品や生活に必要な物資の輸送、および医療関係者や人道支援関係者を除いて人の移動を制限し、自宅での待機を求めるということです。
これに伴って、買い物は原則として宅配を利用するよう求めるとして、各自治体にそのための態勢の構築を要求しています。
ただいつからどのような措置がとられるのか具体的な内容はまだ明らかになっていません。
フィリピンでは先週、ドゥテルテ大統領がマニラの出入りを禁じる方針を明らかにし、15日から禁止措置が実施されていますが、突然の措置に驚いた市民が駆け込みの移動や物資の確保に走り、大きな混乱を招いています。
ルソン島の人口はマニラの1300万人の5倍の5700万人で、移動制限の措置が導入されれば市民生活や経済へのさらなる混乱の拡大が予想されます。
2020年3月16日 22時57分 NHK