新型コロナウイルスの感染拡大を受け、厚生労働省は15日、感染者の小規模集団(クラスター)の全国分布図をホームページで初めて公表した。5人以上の感染者が確認されたクラスターは同日正午時点で10都道府県の計15カ所に上るとしている。
公表された「全国クラスターマップ」は東北大の押谷仁教授、北海道大の西浦博教授らの分析に基づき作成した。
クラスターの数が最も多かったのは兵庫の3カ所。次いで北海道と愛知、千葉が2カ所ずつ、東京、神奈川、新潟、大阪、和歌山、大分で1カ所ずつでクラスターが発生したという。
マップは感染が拡大した人数で50人以上を赤色、10人以上を青色、5人以上を緑色で色分けした。最も大きいのは大阪のライブハウスを介した感染で、50人以上に上るとしている。
新型コロナウイルスを巡っては、厚労省は1人から1人の感染が起きてもクラスターの発生を抑えれば急速な感染拡大は防げるとみており、国立感染症研究所などの専門家で構成する「クラスター対策班」を同省内に設置している。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56817600V10C20A3CE0000/