虐待疑いで児童相談所への通告 去年9万8222人で過去最多
虐待の疑いがあるとして全国の警察が児童相談所に通告した子どもの数は去年、9万8222人、検挙した児童虐待事件は1972件と、いずれもこれまでで最も多くなりました。
警察庁によりますと虐待の疑いがあるとして、去年、警察が児童相談所に通告した18歳未満の子どもはこれまでで最も多い全国で9万8222人に上っています。
このうち親から暴言を受けたり、父親が母親に暴力を振るっているところなどを目撃したりして心に傷を受ける「心理的虐待」が72%を占めました。
また、全国の警察が検挙した児童虐待の事件は1972件、被害に遭った子どもは1991人でいずれも過去最多になっています。
千葉県野田市で小学4年生の女の子が死亡するなど54人の子どもが亡くなり依然として深刻な状態が続いています。
虐待事件の場合、家庭内で証拠が少ないケースが多いのが特徴ですが、警察は疑いがあれば積極的に捜査する方針で、さらに警察官やOBを児童相談所に配置するなど関係機関どうしの連携を強化して取り組みを進めています。
NHK NEWS WEB 2020年3月12日 12時32分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200312/k10012327391000.html