不凍港として知られる北海道根室市の花咲港に大量の流氷が押し寄せ、漁船の出入りができなくなった。同市ではオホーツク海側の根室港には接岸していないが、発達した低気圧の通過で流氷が太平洋側に回り込んで港の大半を埋め尽くしてしまった。5年ぶりの事態に漁業者は「早く出て行ってくれないか」と気をもんでいる。
近くに住む漁業者によると、流氷が港に押し寄せ始めたのは8日午後。9日には港の大半を埋め尽くした。太平洋岸にある同港は開口部が南側で、防波堤や離岸堤にも囲まれており、流氷が港まで入って来ることは珍しいが、1メートルを超える氷が何層にも積み重なっている場所もある。
毛ガニ漁を営む佐藤洋一さん(69)は「港まで流氷が入って来たのは5年ぶり。あの時は5日漁に出られなかった」と心配する。
根室市と市観光協会は6日、オホーツク海を南下してきた流氷が視界内に見える流氷初日を発表したが、観測点の根室港には接岸しておらず、流氷接岸初日は9日現在、お預けになっている。
元気象庁職員の船山岩雄さん(74)は「このところ国後水道から太平洋にかなりまとまった量の流氷が流れ出ており、低気圧の通過後、南寄りの風が続き、花咲港に流入したものとみられる」と分析する。
写真=うず高く積み重なって港内を埋めた流氷。後方はロシアの貨物船
https://mainichi.jp/articles/20200310/k00/00m/040/029000c
近くに住む漁業者によると、流氷が港に押し寄せ始めたのは8日午後。9日には港の大半を埋め尽くした。太平洋岸にある同港は開口部が南側で、防波堤や離岸堤にも囲まれており、流氷が港まで入って来ることは珍しいが、1メートルを超える氷が何層にも積み重なっている場所もある。
毛ガニ漁を営む佐藤洋一さん(69)は「港まで流氷が入って来たのは5年ぶり。あの時は5日漁に出られなかった」と心配する。
根室市と市観光協会は6日、オホーツク海を南下してきた流氷が視界内に見える流氷初日を発表したが、観測点の根室港には接岸しておらず、流氷接岸初日は9日現在、お預けになっている。
元気象庁職員の船山岩雄さん(74)は「このところ国後水道から太平洋にかなりまとまった量の流氷が流れ出ており、低気圧の通過後、南寄りの風が続き、花咲港に流入したものとみられる」と分析する。
写真=うず高く積み重なって港内を埋めた流氷。後方はロシアの貨物船
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