新型コロナウイルスの感染拡大で、海外で日本人が「コロナ」呼ばわりされるなど差別的な被害が出ており、今後も懸念されている。一般社団法人海外邦人安全協会は、自衛のために目立たない行動を心掛けるよう呼び掛ける。
新型ウイルスをめぐっては、ドイツでサッカーの試合を観戦していた日本人観光客の団体が、「ウイルスの疑いがある人は入場できない」と会場を追い出された。パレスチナを支援するNGO(非政府組織)の日本人女性も、パレスチナ自治区の路上で「コロナ、コロナ」との誹謗(ひぼう)中傷を受け、髪をつかまれる暴行を受けている。
同協会の事務局長は「中国が自国の対応を強調することで、日本や韓国への偏見が強くなっている」と指摘。「海外で口論になっても、さらなる被害を防ぐため極度な反発はせず、速やかに離れることが賢明だ」と語った。
マスクをめぐる文化の違いにも注意が必要という。感染予防のマスク着用は世界中に浸透しつつあるものの、欧米では「マスク=病人」のイメージが今も根強い。同協会は「文化の違いを念頭に置き、マスクをする際は周囲の状況をよく見て判断してほしい」と訴える。
外務省は、渡航の際に各地の情報を確認するほか、同省の海外安全情報配信サービス「たびレジ」への登録を呼び掛けている。また、トラブルに巻き込まれた際には、すぐ大使館に連絡するよう求めている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020030800273
新型ウイルスをめぐっては、ドイツでサッカーの試合を観戦していた日本人観光客の団体が、「ウイルスの疑いがある人は入場できない」と会場を追い出された。パレスチナを支援するNGO(非政府組織)の日本人女性も、パレスチナ自治区の路上で「コロナ、コロナ」との誹謗(ひぼう)中傷を受け、髪をつかまれる暴行を受けている。
同協会の事務局長は「中国が自国の対応を強調することで、日本や韓国への偏見が強くなっている」と指摘。「海外で口論になっても、さらなる被害を防ぐため極度な反発はせず、速やかに離れることが賢明だ」と語った。
マスクをめぐる文化の違いにも注意が必要という。感染予防のマスク着用は世界中に浸透しつつあるものの、欧米では「マスク=病人」のイメージが今も根強い。同協会は「文化の違いを念頭に置き、マスクをする際は周囲の状況をよく見て判断してほしい」と訴える。
外務省は、渡航の際に各地の情報を確認するほか、同省の海外安全情報配信サービス「たびレジ」への登録を呼び掛けている。また、トラブルに巻き込まれた際には、すぐ大使館に連絡するよう求めている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020030800273