そして、弁護士が「なぜ、心愛さんが『立たされた』と言ったと思うか」と質問すると、「傷つけてしまうからこれ以上言えません」と述べましたが、再度、弁護士から聞かれると、「うそをついていると思いました」と述べました。
また、心愛さんが小学校のアンケートで訴えた被告からの暴行について思い当たることがあるかと質問されると、「ありません。心愛が、されてもないのにうそを書いたと思います。うそを書いた理由は分かりません。夜、寝相が悪くて毛布をかけ直したのを勘違いしたのかも知れません」と述べて否定しました。
さらに児童相談所に一時保護されるまで、虐待は一度もなかったか質問すると、はっきりした声で「はい」と答えました。
そのうえで、心愛さんが書いた「お父さんにたたかれたのはうそです」などという文書については、文面を自ら考えたうえ心愛さんに書かせるよう妻に指示していたことを明らかにしました。
これまでの裁判で、被告の心愛さんへの暴行を止めなかった罪で有罪判決が確定している母親は「娘はスクワットや正座などを長時間させられたり、冷水をかけられたりするなどしていた。自分が虐待を止めようとすると暴行を受けた」などと証言しています。
被告人質問は5日と6日も行われます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200304/k10012313571000.html