学校の宿題や学習用教材の用意がないまま子どもたちが休みに入ったことから、岡山県内の書店に、児童向けドリルを買い求める親子連れの姿が目立っている。
啓文社岡山本店(岡山市北区下中野)では、文科省が一斉休校を要請した2月28日から参考書コーナーのドリルが売れ始めた。週末の同29日、1日の売り上げは前年同期に比べ6倍にも上った。平日も例年を上回り、レジ前に列ができる姿も。
同店に小2の娘と訪れた同市南区の来店者(40)は「学習時間が減らないよう、家庭でもできる限りサポートしたい」。小3の娘がいる倉敷市の女性(41)は「ネットの無料教材もあるが、ドリルをやり遂げる方が子どもの意欲につながると思って」と熱心に品定めしていた。
丸善岡山シンフォニービル店(岡山市北区表町)も売れ行きは好調。喜久屋書店倉敷店(倉敷市水江)では完売し、追加発注した商品もあるという。
各書店では、来店した親子が、ドリルとともに漫画や児童書を購入するケースも多くみられ、啓文社岡山本店は「暗いニュースも多いが、本に興味を持つきっかけになってくれれば」と話す。
3/3(火) 21:31配信
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