https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200212/k10012281611000.html
SNS上の被害情報 人工知能使い災害支援など活用へ 千葉市
2020年2月12日 7時52分
千葉市は台風や大雨などの災害時にインターネットのSNS上に投稿された被害の情報をAI=人工知能を使って収集し、支援などに活用する新たな取り組みを始める方針を固めました。
去年9月の台風15号で千葉県内では広い範囲で停電が発生しましたが、停電が解消したとされた地区でも低圧線などが損傷したまま電気が使えないケースが相次ぐなど、被害の実態把握の遅れが課題となりました。
このため千葉市はツイッターやフェイスブックなど、SNSに投稿された災害に関する情報をAI=人工知能を使って収集し、復旧作業や救助に活用する新たな取り組みを始める方針を固めました。
具体的には「停電」や「浸水」、「土砂崩れ」などの単語に応じてAIが被害の内容や場所を分析して分類し、市は投稿された動画や画像も参考に被害の把握を進めるということです。
システムは民間の業者が開発したもので、業者によりますと全国で7つの自治体が導入していますが、首都圏の自治体での導入は千葉市が初めてです。
千葉市はシステムの管理維持に必要な予算を新年度予算案に盛り込み、ことし夏以降の運用開始を目指す方針です。