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ソフトバンク元社員を追送検 警視庁
2020年2月10日 21:01
ソフトバンク元社員による情報漏洩事件で、警視庁公安部は10日、別の機密情報を不正に取得したとして、同社元社員の荒木豊容疑者(48)=不正競争防止法違反の疑いで逮捕=を同法違反の疑いで追送検した。ソフトバンクによると、情報は逮捕容疑と同様の、通信設備を構築するための作業手順書という。
また、荒木容疑者から情報を受け取った疑いがある在日ロシア通商代表部職員で外交官の50代の男が、ロシアに向けて成田空港から同日出国したことが捜査関係者への取材で分かった。公安部は近く同法違反の教唆の疑いで書類送検する見通し。
荒木容疑者は同社に勤務していた2019年2月、作業手順書の情報を記録媒体にコピーして不正取得したとして、今年1月に逮捕された。ロシア通商代表部の職員らに提供した疑いが持たれている。
追送検容疑は、19年3月ごろ、別の作業手順書の情報を不正取得していた疑い。ソフトバンクの広報担当者は「引き続き捜査に協力していく」としている。