
「無給医」とは、大学病院などで診療しながらも研修中であることなどを理由に給与が支払われない、若手の医師や歯科医師のことです。
文部科学省は、全国108つの医学部や歯学部の付属病院で3万人余りの医師の給与や雇用の状況について調査しました。
その結果、全国59の大学病院に2819人の無給医がいたことが確認されました。
国は、去年6月に、2191人の無給医がいることを初めて認めましたが、東京大学や慶應義塾大学などの7つの大学病院が「調査中」と回答したため、引き続き調査を続けていました。
その結果、新たに628人の無給医がいたことが明らかになったということです。
これら無給医に対して、今後、大学は給与を支払うということです。
文部科学省は、「各大学で過去にさかのぼって、給与を支払うなどの改善策がとられていると聞いている。調査結果を厚生労働省と共有し、引き続き医師の労務管理を適切に行うよう、求めていきたい」としています。
2020年2月8日 4時54分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200208/k10012277761000.html