https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200131/k10012266321000.html
イングランド銀行 EU離脱を控え政策金利据え置き
2020年1月31日 0時04分英 EU離脱
EU=ヨーロッパ連合からの離脱を翌日に控えたイギリスで、中央銀行のイングランド銀行は政策金利を据え置くことを決めました。景気の低迷が続いているものの、今回は利下げを見送って、離脱のあとの経済状況を見極めることになりました。
イギリスの中央銀行イングランド銀行は30日、政策金利を現在の0.75%のまま据え置くと発表しました。
イングランド銀行は国民投票で離脱が決まった直後の2016年8月、経済の先行きに不透明感が強まったことから「利下げ」に踏み切りましたが、翌年以降、通貨ポンドの値下がりによる過度のインフレを防ぐため2度にわたって「利上げ」を実施しました。
その後、イギリスではEU離脱の先行きが不透明だったため、企業が投資を控えていることなどから景気の低迷が続いており、再び「利下げ」をするかが焦点になっていました。
イングランド銀行は議論の結果、企業の投資意欲に回復が見られるなどとして、賛成多数で利下げを見送り、離脱のあとの経済状況を見極めることになりました。
イギリスは今月31日にEUを離脱したあと急激な変化を避ける移行期間に入るため、EUとの貿易などの面で実質的な変化はありません。
ただ、EUとの自由貿易協定の交渉が難航すればイギリス経済が大きな混乱に陥るリスクを抱えるだけに、政府や中央銀行は難しい政策運営を迫られることになりそうです。
カーニー総裁 金融政策で下支え必要か見極め
イングランド銀行のカーニー総裁は記者会見で、EUからの離脱を控えたイギリス経済について「離脱の道筋がついた去年12月の総選挙以降、停滞していた企業の経済活動は改善に向かっている。しかし、経済成長や物価上昇の軌道に乗るかは保証されていない」と述べて金融政策によって下支えする必要があるかを見極めていく姿勢を示しました。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済への影響についてカーニー総裁は「新たなウイルスには警戒を続けていかなくてはならない」と述べて、新たなリスクとなる恐れが高まっているという認識を示しました。
イングランド銀行 EU離脱を控え政策金利据え置き
2020年1月31日 0時04分英 EU離脱
EU=ヨーロッパ連合からの離脱を翌日に控えたイギリスで、中央銀行のイングランド銀行は政策金利を据え置くことを決めました。景気の低迷が続いているものの、今回は利下げを見送って、離脱のあとの経済状況を見極めることになりました。
イギリスの中央銀行イングランド銀行は30日、政策金利を現在の0.75%のまま据え置くと発表しました。
イングランド銀行は国民投票で離脱が決まった直後の2016年8月、経済の先行きに不透明感が強まったことから「利下げ」に踏み切りましたが、翌年以降、通貨ポンドの値下がりによる過度のインフレを防ぐため2度にわたって「利上げ」を実施しました。
その後、イギリスではEU離脱の先行きが不透明だったため、企業が投資を控えていることなどから景気の低迷が続いており、再び「利下げ」をするかが焦点になっていました。
イングランド銀行は議論の結果、企業の投資意欲に回復が見られるなどとして、賛成多数で利下げを見送り、離脱のあとの経済状況を見極めることになりました。
イギリスは今月31日にEUを離脱したあと急激な変化を避ける移行期間に入るため、EUとの貿易などの面で実質的な変化はありません。
ただ、EUとの自由貿易協定の交渉が難航すればイギリス経済が大きな混乱に陥るリスクを抱えるだけに、政府や中央銀行は難しい政策運営を迫られることになりそうです。
カーニー総裁 金融政策で下支え必要か見極め
イングランド銀行のカーニー総裁は記者会見で、EUからの離脱を控えたイギリス経済について「離脱の道筋がついた去年12月の総選挙以降、停滞していた企業の経済活動は改善に向かっている。しかし、経済成長や物価上昇の軌道に乗るかは保証されていない」と述べて金融政策によって下支えする必要があるかを見極めていく姿勢を示しました。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済への影響についてカーニー総裁は「新たなウイルスには警戒を続けていかなくてはならない」と述べて、新たなリスクとなる恐れが高まっているという認識を示しました。