https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200126/k10012259731000.html
機密情報不正引き出し事件 元社員「ロシアのスパイかも」
2020年1月26日 21時05分
通信大手 ソフトバンクの元社員が機密情報を不正に引き出したとして逮捕された事件で、元社員が情報を渡したと供述している在日ロシア通商代表部の職員について、「詳しい素性はわからなかったが、スパイかもしれないと思っていた」と供述していることが捜査関係者への取材でわかりました。
ソフトバンクの元社員、荒木豊容疑者(48)は去年2月、電話の基地局など通信設備に関する機密情報を不正に引き出したとして、不正競争防止法違反の疑いで警視庁に逮捕されました。
これまでの調べで、荒木元社員は在日ロシア通商代表部の50代の職員に情報を渡したという趣旨の供述をしているほか、警視庁はすでに帰国した元職員も関わった疑いがあるとみて、2人の出頭を要請しています。
50代の職員は現在も国内で勤務していて、外交官としての不逮捕特権があるということで、その後の調べで荒木元社員はこの職員について「詳しい素性はわからなかったが、スパイかもしれないと思っていた」と供述していることが捜査関係者への取材でわかりました。
荒木元社員はロシア側の職員と飲食店などで複数回接触を重ね、現金も受け取っていたということです。
警視庁は、こうした見返りに機密情報の提供を求めたスパイ活動とみて、関係を深めていった詳しい経緯など全容の解明を進めています。
ロシアによる過去の諜報事件
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