人口激減の雄勝 伝統行事中止へ
01月23日 19時00分
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20200123/6000008651.html
東日本大震災以降、人口が3分の1に減少した石巻市雄勝町の集落で、230年以上続けてきた祭りの行事の担い手が足りず、ほとんどの行事を中止することになりました。
石巻市雄勝町の沿岸部、名振地区に伝わる「おめつき」は、火災の防止を祈願するため、230年以上続けてきた伝統行事で、県の無形民俗文化財に指定されています。
祭りでは、重さおよそ600キロの山車を担いで2キロのルートを練り歩き、立ち寄り先の集落で見物客を巻き込んだ寸劇を演じてきました。
ことしも、24日開催する予定ですが、25人以上必要とされる担ぎ手が足りず、山車と寸劇を中止して神事のみ行うことを地元の住民が決めました。
名振地区では、津波で山車が流出するなど大きな被害を受け、200人あまりいた人口も、内陸への集団移転などによって、3分の1のおよそ70人にまで減少しました。
しかし、震災の翌年は山車の代わりに太鼓を乗せたトラックで練り歩き、2年後には山車を作り直したほか、復興工事の作業員やボランティアに担ぎ手をお願いするなどして行事を続けてきました。
しかし、ことしはボランティアや作業員も少なくなったほか、住民の高齢化も進み、継続が難しくなったということです。
祭りを続けてきた地元の神社で総代長を務める和泉誠一郎さん(79)は
「これまでなんとか頑張ってきましたが、年には勝てず、とても残念です。来年については、今は答えることができません」と話していました。
01月23日 19時00分
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20200123/6000008651.html
東日本大震災以降、人口が3分の1に減少した石巻市雄勝町の集落で、230年以上続けてきた祭りの行事の担い手が足りず、ほとんどの行事を中止することになりました。
石巻市雄勝町の沿岸部、名振地区に伝わる「おめつき」は、火災の防止を祈願するため、230年以上続けてきた伝統行事で、県の無形民俗文化財に指定されています。
祭りでは、重さおよそ600キロの山車を担いで2キロのルートを練り歩き、立ち寄り先の集落で見物客を巻き込んだ寸劇を演じてきました。
ことしも、24日開催する予定ですが、25人以上必要とされる担ぎ手が足りず、山車と寸劇を中止して神事のみ行うことを地元の住民が決めました。
名振地区では、津波で山車が流出するなど大きな被害を受け、200人あまりいた人口も、内陸への集団移転などによって、3分の1のおよそ70人にまで減少しました。
しかし、震災の翌年は山車の代わりに太鼓を乗せたトラックで練り歩き、2年後には山車を作り直したほか、復興工事の作業員やボランティアに担ぎ手をお願いするなどして行事を続けてきました。
しかし、ことしはボランティアや作業員も少なくなったほか、住民の高齢化も進み、継続が難しくなったということです。
祭りを続けてきた地元の神社で総代長を務める和泉誠一郎さん(79)は
「これまでなんとか頑張ってきましたが、年には勝てず、とても残念です。来年については、今は答えることができません」と話していました。