かつての「ブラック企業」がまさかの「ホワイト企業」にチェンジ!?「第6回 ホワイト企業大賞」でワタミグループの居酒屋「三代目鳥メロ」が特別賞を受賞し、注目を集めている。ブラック企業の代名詞だった「ワタミ」に何が起きているのか。渡邉美樹代表取締役会長兼グループCEO(60)が本紙の取材に応じ、その変化を明かした。
「ホワイト企業大賞」は2014年にスタート。「社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている企業」をホワイト企業と定義し、働く人へのアンケート調査から“ホワイト指数”を数値化、個別に訪問やインタビューなどを行っている。
ワタミは労働環境の改善を最優先事項と定め、2014年には外部の有識者によるコンプライアンス委員会を設置。2015年度の離職率は21・6%だったが、18年度には8・5%までに改善。今回、グループ会社の「三代目鳥メロ」が特別賞「働く一人ひとりのチャレンジ精神賞」を受賞した。
同賞受賞に渡邉会長は「率直にうれしいと思っています。僕が(政界を引退し)戻ってきたのは昨年10月1日(会長復帰)からですから、この賞は僕が戻ってくる前の役員とか社長、社員みんなが『いい会社をつくっていこう』ということでいただいた賞だと思っています」と話す。
とはいえ、かつてのワタミといえば、長時間労働から「ブラック企業」の代名詞だった。それがいきなり「ホワイト企業」に変貌したと言われても到底、信じ難い。
何が変わったのか? 渡邉会長は「残業の時間や管理、有給休暇の消化などの管理ですね。そこは変わりました」としてこう明かす。
「以前は働きすぎの部分が生まれていた。ただ、今は労働時間というのは国が定めているというのが前提。それを守った上で楽しく仕事しようよ、と。以前は厳密に守っていなかった。今は火曜日と木曜日に社内に帰宅を促す放送が流れる。以前は好きなだけ仕事しようという部分はありましたが変わりました。そこは厳守されていると思います」(同会長)
さらに「もちろん、過去を変えることはできません。我々は批判をしっかりと受け止めた上で、前に進んでいかないといけないと思っています。その上で、これからのワタミを見てください」と訴えた。
世間の厳しい批判を受け「現実問題として利益は1%(19年3月期)です」と悪化した経営状況も依然として課題だ。
立て直し策にも「僕が(参院選不出馬を決め)7月に会社に戻って、海外も含めて1000人以上の社員と話し合いを進めました。その中で戻った方がいいなと。というのは、ワタミが持つ様々な産業モデルが、今は全部バラバラとなっている。実際問題としてつなげる役目が必要。すべてを立ち上げたのは僕ですから、すべてをちゃんと足せば、1+1が3以上になると思っています。もちろん、楽観はしていませんが、22年3月期決算は自信を持っています」(同会長)と意欲を見せた。
本紙記者が「本当にワタミは変わったんですか? 東スポで抜き打ち検査に行ってもいいですか?」と意地悪に聞くと、渡邉会長は「どうぞ、どうぞ。ぜひいらしてください。実際にホワイト企業大賞も店舗で社員にインタビューしてもらってますから」と応じた。
国会議員生活を経て考え方も変わったとも。
「企業の役割というのは納税と雇用だと思っていました。1円でも多く納税し、1人でも多く雇用するのが当たり前だと思っていました。ただ、これからは3つ目として、どういう会社をつくって社会に貢献していくのか。そのモデルとなるような企業をつくりたい。社会の問題を利益を上げながら解決していきたい」
“ブラック脱却”で再スタートを切ったワタミは本当に変わったのか。この数年で真価が問われる。
https://news.livedoor.com/article/detail/17705151/
「ホワイト企業大賞」は2014年にスタート。「社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている企業」をホワイト企業と定義し、働く人へのアンケート調査から“ホワイト指数”を数値化、個別に訪問やインタビューなどを行っている。
ワタミは労働環境の改善を最優先事項と定め、2014年には外部の有識者によるコンプライアンス委員会を設置。2015年度の離職率は21・6%だったが、18年度には8・5%までに改善。今回、グループ会社の「三代目鳥メロ」が特別賞「働く一人ひとりのチャレンジ精神賞」を受賞した。
同賞受賞に渡邉会長は「率直にうれしいと思っています。僕が(政界を引退し)戻ってきたのは昨年10月1日(会長復帰)からですから、この賞は僕が戻ってくる前の役員とか社長、社員みんなが『いい会社をつくっていこう』ということでいただいた賞だと思っています」と話す。
とはいえ、かつてのワタミといえば、長時間労働から「ブラック企業」の代名詞だった。それがいきなり「ホワイト企業」に変貌したと言われても到底、信じ難い。
何が変わったのか? 渡邉会長は「残業の時間や管理、有給休暇の消化などの管理ですね。そこは変わりました」としてこう明かす。
「以前は働きすぎの部分が生まれていた。ただ、今は労働時間というのは国が定めているというのが前提。それを守った上で楽しく仕事しようよ、と。以前は厳密に守っていなかった。今は火曜日と木曜日に社内に帰宅を促す放送が流れる。以前は好きなだけ仕事しようという部分はありましたが変わりました。そこは厳守されていると思います」(同会長)
さらに「もちろん、過去を変えることはできません。我々は批判をしっかりと受け止めた上で、前に進んでいかないといけないと思っています。その上で、これからのワタミを見てください」と訴えた。
世間の厳しい批判を受け「現実問題として利益は1%(19年3月期)です」と悪化した経営状況も依然として課題だ。
立て直し策にも「僕が(参院選不出馬を決め)7月に会社に戻って、海外も含めて1000人以上の社員と話し合いを進めました。その中で戻った方がいいなと。というのは、ワタミが持つ様々な産業モデルが、今は全部バラバラとなっている。実際問題としてつなげる役目が必要。すべてを立ち上げたのは僕ですから、すべてをちゃんと足せば、1+1が3以上になると思っています。もちろん、楽観はしていませんが、22年3月期決算は自信を持っています」(同会長)と意欲を見せた。
本紙記者が「本当にワタミは変わったんですか? 東スポで抜き打ち検査に行ってもいいですか?」と意地悪に聞くと、渡邉会長は「どうぞ、どうぞ。ぜひいらしてください。実際にホワイト企業大賞も店舗で社員にインタビューしてもらってますから」と応じた。
国会議員生活を経て考え方も変わったとも。
「企業の役割というのは納税と雇用だと思っていました。1円でも多く納税し、1人でも多く雇用するのが当たり前だと思っていました。ただ、これからは3つ目として、どういう会社をつくって社会に貢献していくのか。そのモデルとなるような企業をつくりたい。社会の問題を利益を上げながら解決していきたい」
“ブラック脱却”で再スタートを切ったワタミは本当に変わったのか。この数年で真価が問われる。
https://news.livedoor.com/article/detail/17705151/