韓国政府は、中東地域での自国の船舶などの安全を確保するため、韓国独自の取り組みとして、ホルムズ海峡に部隊を派遣することを決めました。
これは韓国国防省が21日発表したもので、それによりますと、中東地域で国民や自国の船舶の安全を確保するため、ホルムズ海峡への部隊の派遣を決めたということです。
具体的には、すでにアフリカのソマリア沖のアデン湾に派遣しているおよそ300人の部隊の活動範囲を一時的に広げる形で対応するということで、国会の同意は必要なく、すぐに活動を開始できるとしています。
また、ホルムズ海峡への部隊派遣は、韓国独自の取り組みとして行い、アメリカが主導する有志連合には参加せず、必要に応じ協力をするとしていて、有志連合には連絡要員として将校2人を派遣する予定だとしています。
韓国は、アメリカとイランの双方との関係や中東情勢などを踏まえ、慎重に対応を検討してきていて、国防省の関係者は、今回の決定についてすでに両国に伝え、アメリカからは歓迎と期待が示され、イランからも理解を得られたと説明しています。
米韓両国は、韓国に駐留するアメリカ軍の経費や韓国と北朝鮮の南北協力の進め方などをめぐって協議を続けており、今回の決定がこうした協議にも影響を及ぼすのではないかという見方が出ています。
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