https://www.cnn.co.jp/usa/35148019.html
フリン元米大統領補佐官、有罪答弁取り下げ求める
2020.01.15 Wed posted at 13:17 JST
(CNN) ロシアの米大統領選干渉疑惑をめぐる捜査で、連邦捜査局(FBI)に虚偽の供述をした罪で訴追を受け、有罪を認めたマイケル・フリン元米大統領補佐官(国家安全保障担当)が14日、裁判所に対し有罪答弁の取り下げを認めるように求めた。
フリン被告は、2週間後に行われる予定だった量刑の宣告の延期を求めている。
フリン被告の代理人は、14日夜に裁判所に提出した書類で、検察を「悪意があり、懲罰的で、有罪答弁の合意に違反している」と批判した。
この裁判を担当する首都ワシントンの連邦地方裁判所のエメット・サリバン裁判官は、以前被告から同様の主張があった際、それを認めなかった。
裁判所はフリン被告の取り下げを認めるものと見られる。
ロシアによる選挙介入疑惑の捜査を進めたマラー特別検察官は2017年12月、駐米ロシア大使とのやり取りに関しフリン被告がFBIに虚偽の供述をしたとして訴追。被告も宣誓の上有罪を認めていた。
フリン被告はトランプ大統領に関するトランプ氏陣営に不利な情報も捜査関係者に共有したが、その後は実刑を避けようと消極的な協力姿勢になった。
フリン被告は裁判官2人の前で有罪答弁の意思を示し、告白内容についても理解していると述べたものの、14日の提出書類ではフリン被告は無罪だと主張している。
被告側は取り下げの理由として、検察が求刑内容を変更した点を挙げた。検察は2週間前、フリン被告が昨夏に行われたロビー活動の元パートナーの裁判で検察に協力しなかったとして、最大6カ月の禁錮刑が相当だと裁判所に伝えた。
検察は当初、フリン被告からは十分な協力を得て、実刑には値しないとの見解を示していた。
フリン被告の弁護人は、昨夏まで同被告の弁護を担当していたワシントンの有力法律事務所にも非難の矛先を向けた。同事務所は選挙介入や司法妨害の捜査でフリン被告に協力するように促していた。弁護人は同事務所がフリン被告のロビー活動に関する申告で誤ちを犯したとも指摘し、フリン被告が彼らに嘘をついたことはなかったと述べた。
また、トルコのロビー活動に関するフリン被告の告白についても言及した。被告は法廷で事実だと認めたものの、訴追内容の中にはトルコの件は入っていないと指摘している。