タイの保健省は、中国の湖北省武漢からタイに観光で訪れた60代の中国人女性が新型のコロナウイルスに感染していたとみられると発表しました。女性は、すでに快方に向かっているということでタイ政府は空港での水際対策を徹底することにしています。
タイ保健省によりますと8日、中国の湖北省武漢から団体旅行でタイを訪れた61歳の中国人女性が空港に到着した際、38度以上の発熱や呼吸器の疾患が確認されたため、医療機関に搬送したということです。
その後、検査を行ったタイ保健省は13日、この女性が新型のコロナウイルスに感染していたとみられると発表しました。
女性は現在医療機関で手当てを受けていてすでに快方に向かっているということです。
中国の武漢では、原因となる病原体が特定されていない肺炎の患者が相次いでいてWHO=世界保健機関は、患者の症状などから原因は新型のコロナウイルスの可能性が否定できないと指摘しています。
タイの空港では、今月3日から武漢から到着する便の乗客を対象に人の体温を映し出すカメラなどを使って確認を強化していたということで今後も空港での水際対策を徹底することにしています。
2020年1月13日 21時17分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200113/amp/k10012244081000.html