ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、イランのロウハニ大統領と電話会談したあと、国民向けのメッセージを発表しました。
この中でゼレンスキー大統領は、ロウハニ大統領がウクライナ政府と遺族に対して正式に謝罪し、犠牲者の遺体の引き渡しと補償に応じると伝えてきたことを明らかにしました。
そして、今後の調査で操縦席の会話などが録音されたブラックボックスの解析にウクライナの専門家が加わることにも同意したとしています。
ゼレンスキー大統領は、イランが早期に撃墜を認めたのはアメリカやカナダ、イギリスなどから提供された貴重な情報のおかげだとして、欧米各国に謝意を示しました。
■カナダ首相「完全な調査行わなければならない」
ウクライナの旅客機の撃墜で57人の犠牲者が出たカナダのトルドー首相は11日、イランのロウハニ大統領との電話会談のあと記者会見を行いました。
この中でトルドー首相は、「遺族が求めているのは正義と説明責任だ。完全な調査が行われなければならない」と述べ、カナダも参加する調査が透明性が高く独立したものとなるよう求めたことを明らかにしました。
これに対して、ロウハニ大統領は「地域における緊張の高まりによる犠牲者をなくすことや対話を続けていくことに協力する」と応じたということです。
2020年1月12日 7時09分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200112/k10012242991000.html?utm_int=news_contents_news-main_003
