国内トップレーシングチームのひとつであるトムスは2020年1月10日、コンプリートカー「TOM’S SUPRA(トムス スープラ)」を千葉県の幕張メッセで開催中の「東京オートサロン2020」(会期:2020年1月10日〜12日)にて発表した。
■レースで培ったノウハウにより120PSのパワーアップを実現
今回発表されたトムス スープラは、トムスがレーシングチームとして46年にわたり蓄積してきたノウハウやリソースを注いで開発したハイパフォーマンスカーである。発表同日の2020年1月10日に注文受け付けが開始される。納車開始は同年夏ごろの予定。
開発テーマは「THE SPORTS」というもので、レーシングユニットのスペシャリストである前田光彦氏がパワープラントを、ダンパーの専門家である寺本浩之氏がサスペンションを担当。トヨタの元テストドライバーである西島光義氏が徹底的なテストを行い、車両をつくり込んだという。
特に3リッター直6ターボエンジンについては、レースで培った技術を生かしてパワーアップとレスポンスアップを追求。大きな風量を稼ぐハイフロータービンと、インタークーラーの効率を上げるヒートエクスチェンジャー、エキゾーストシステム「トムス・バレル」などを採用するとともに、ECUにも専用のチューニングを施すことで、エンジン内部に手を入れず、耐久性を犠牲にすることなく、460PSの最高出力と578.6N・mの最大トルクを実現したという。
一方、ボディーについてはハンドリングレスポンスの向上と、コーナリング時、ブレーキング時、加速時に起きるねじれを低減するべく、各部をブレースで補強。サスペンションは車内からフロントとリアの減衰力を個別に調整可能で、ショックアブソーバーやスプリングなどを細部まで見直すことで、意のままに操れる操縦性とストレスのない乗り心地を追求している。ブレーキについても、フロントにブレンボ製の6ピストンキャリパーとφ380mmの大型ディスクローターを採用。制動力の向上を図っている。
■専用の空力パーツでエアロダイナミクスを追求
ベース車とは大きく異なるスタイリングも特徴で、ボディーをSUPER GT GT500車両と同サイズの1950mmまでワイド化(ノーマル比+85mm)。軽量・高剛性のドライカーボン製ディフューザー(フロント/サイド/リア)や、大きなダウンフォースを発生するGTウイング、フロントマスクをより精悍(せいかん)にするバンパーガーニッシュなどを装備することで、エアロダイナミクス性能を向上させている。
一方インテリアでは、インストゥルメントパネルの各所にカーボン製のガーニッシュを装着。標準仕様のシートに加えて、オプションで高いホールド性を実現するバケットシートも用意され、特に後者については、好みのシート地への張り替えも可能となっている。
価格は1423万円。99台の数量限定で販売される。(webCG)
2020.01.10
https://www.webcg.net/articles/-/42179
TOM’S SUPRA(トムス スープラ
■レースで培ったノウハウにより120PSのパワーアップを実現
今回発表されたトムス スープラは、トムスがレーシングチームとして46年にわたり蓄積してきたノウハウやリソースを注いで開発したハイパフォーマンスカーである。発表同日の2020年1月10日に注文受け付けが開始される。納車開始は同年夏ごろの予定。
開発テーマは「THE SPORTS」というもので、レーシングユニットのスペシャリストである前田光彦氏がパワープラントを、ダンパーの専門家である寺本浩之氏がサスペンションを担当。トヨタの元テストドライバーである西島光義氏が徹底的なテストを行い、車両をつくり込んだという。
特に3リッター直6ターボエンジンについては、レースで培った技術を生かしてパワーアップとレスポンスアップを追求。大きな風量を稼ぐハイフロータービンと、インタークーラーの効率を上げるヒートエクスチェンジャー、エキゾーストシステム「トムス・バレル」などを採用するとともに、ECUにも専用のチューニングを施すことで、エンジン内部に手を入れず、耐久性を犠牲にすることなく、460PSの最高出力と578.6N・mの最大トルクを実現したという。
一方、ボディーについてはハンドリングレスポンスの向上と、コーナリング時、ブレーキング時、加速時に起きるねじれを低減するべく、各部をブレースで補強。サスペンションは車内からフロントとリアの減衰力を個別に調整可能で、ショックアブソーバーやスプリングなどを細部まで見直すことで、意のままに操れる操縦性とストレスのない乗り心地を追求している。ブレーキについても、フロントにブレンボ製の6ピストンキャリパーとφ380mmの大型ディスクローターを採用。制動力の向上を図っている。
■専用の空力パーツでエアロダイナミクスを追求
ベース車とは大きく異なるスタイリングも特徴で、ボディーをSUPER GT GT500車両と同サイズの1950mmまでワイド化(ノーマル比+85mm)。軽量・高剛性のドライカーボン製ディフューザー(フロント/サイド/リア)や、大きなダウンフォースを発生するGTウイング、フロントマスクをより精悍(せいかん)にするバンパーガーニッシュなどを装備することで、エアロダイナミクス性能を向上させている。
一方インテリアでは、インストゥルメントパネルの各所にカーボン製のガーニッシュを装着。標準仕様のシートに加えて、オプションで高いホールド性を実現するバケットシートも用意され、特に後者については、好みのシート地への張り替えも可能となっている。
価格は1423万円。99台の数量限定で販売される。(webCG)
2020.01.10
https://www.webcg.net/articles/-/42179
TOM’S SUPRA(トムス スープラ