謁見式の始めに教皇がホールに入場してくると、興奮した修道女がイタリア語で「パパ様、接吻を」と叫んだ。教皇は「でも噛み付くでしょう」と応えて周囲の笑いを誘った。その後「接吻はするが、落ち着いて。噛み付かないように」と話すと、修道女は「はい」と答えた。
教皇が右の頬に接吻すると、修道女は「ありがとう、パパ様」と叫びながら飛び跳ねた。
教皇は、宗教性のない行事の際に赤ちゃんに接吻したり障がい者を祝福したりするほか、手に触れることも許すなど、気さくに振る舞う。ただ、大規模な行事では細菌を拡散する行為だとして人々が自身の手に接吻する行為に消極的な態度を見せる。
教皇は昨年の大晦日に、サン・ピエトロ広場で腕を引っ張った女性に対して怒りを露にして手をたたき、翌日「悪い例を示してしまった」と謝罪した。数年前には、やはり興奮した女性に引っ張られて車椅子に乗った人の上に転びそうになり、厳しく叱責する場面があった。

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