京都府与謝野町滝の加悦(かや)SL広場を運営する宮津海陸運輸が、SL広場を2020年3月末に閉園する意向を示している。
明治初期に製造された蒸気機関車は国の重要文化財にも指定されているが、
合計27車両の中には腐食が進んでいるものも多く、
このままでは安全が保てないと判断した。同社は引き取り先を探している。
丹後ちりめんの機屋が出資して加悦鉄道が誕生したのは1925(大正14)年。
1939(昭和14)年には大江山でニッケル鉱石が発見され、戦時中は鉱石の輸送も担った。
加悦鉄道が廃線になってからは、海外から鉱石を運ぶ宮津海陸運輸が車両を管理している。
SL広場は加悦鉄道の鉱山駅跡に開設された。
1873(明治6)年に英国で製造され、日本で2番目に古い「2号機関車」は国の重要文化財。
長野電鉄から加悦鉄道に来た4号機関車や国鉄から譲り受けた1261号機関車など、日本の鉄道の歴史を物語る27車両が展示されている。
宮津海陸運輸の社員に地元の「加悦鉄道保存会」も協力する形でメンテナンスをしてきたが、機関車の腐食は広範囲に及んでおり、手が回らないという。
SL広場の横を通る国道176号は丹後半島へのアクセス道で90年代には大型バスもとまる観光スポットとしてにぎわったが、
京都縦貫自動車道が京丹後まで延びてからは交通量が激減し、SL広場への客足も遠のいた。
現在は開園日を金曜から月曜までに短縮して運営している。入場料は中学生以上400円、3歳以上は200円。
27日には全国の鉄道愛好家らが車両を写真に収めていた。岡山県総社市から家族3人で訪れた寺松正人さん(13)は「日本でもうここにしかない車両も多いので、できれば大切にしてほしい」と語った。
宮津海陸運輸の佐野博社長は「続けていけないのは残念だが、鉄道ファンの知恵もいただいて貴重な車両を引き継ぐ方法を検討したい」と話している。【安部拓輝】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191229-00000034-mai-soci
12/29(日) 18:09配信
明治初期に製造された蒸気機関車は国の重要文化財にも指定されているが、
合計27車両の中には腐食が進んでいるものも多く、
このままでは安全が保てないと判断した。同社は引き取り先を探している。
丹後ちりめんの機屋が出資して加悦鉄道が誕生したのは1925(大正14)年。
1939(昭和14)年には大江山でニッケル鉱石が発見され、戦時中は鉱石の輸送も担った。
加悦鉄道が廃線になってからは、海外から鉱石を運ぶ宮津海陸運輸が車両を管理している。
SL広場は加悦鉄道の鉱山駅跡に開設された。
1873(明治6)年に英国で製造され、日本で2番目に古い「2号機関車」は国の重要文化財。
長野電鉄から加悦鉄道に来た4号機関車や国鉄から譲り受けた1261号機関車など、日本の鉄道の歴史を物語る27車両が展示されている。
宮津海陸運輸の社員に地元の「加悦鉄道保存会」も協力する形でメンテナンスをしてきたが、機関車の腐食は広範囲に及んでおり、手が回らないという。
SL広場の横を通る国道176号は丹後半島へのアクセス道で90年代には大型バスもとまる観光スポットとしてにぎわったが、
京都縦貫自動車道が京丹後まで延びてからは交通量が激減し、SL広場への客足も遠のいた。
現在は開園日を金曜から月曜までに短縮して運営している。入場料は中学生以上400円、3歳以上は200円。
27日には全国の鉄道愛好家らが車両を写真に収めていた。岡山県総社市から家族3人で訪れた寺松正人さん(13)は「日本でもうここにしかない車両も多いので、できれば大切にしてほしい」と語った。
宮津海陸運輸の佐野博社長は「続けていけないのは残念だが、鉄道ファンの知恵もいただいて貴重な車両を引き継ぐ方法を検討したい」と話している。【安部拓輝】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191229-00000034-mai-soci
12/29(日) 18:09配信