兵庫県赤穂市西有年の住宅街で24日、1人暮らしの91歳の女性が自宅の庭で倒れ、助けを呼んでいるのに下校中の有年小学校児童が気付き、大人に助けを求めた。児童5人が救助や救急車の誘導を手伝い、女性は打撲傷で済んだ。女性は「子どもたちのおかげ」と感謝している。
24日午前11時40分ごろ、終業式を終えて帰宅中、か細い「助けて」という声に6年高本玲桜君(11)と5年田中蓮太君(11)が気付いた。庭で前のめりに頭から倒れた女性を発見。高本君の妹の2年紗彩さん(8)、田中君の妹の1年結音さん(7)と駆け寄り、その後、5年是信風愛さん(11)も加わった。
近くの公園で清掃作業をしていた自治会役員らに助けを求めた。役員らが女性を助け、救急車を呼ぶ間、児童はタオルを取りに走ったり、到着した救急車を誘導したりした。
児童は「早く助けないとと必死だった。助かってよかった」と声をそろえた。自治会長の望月守代さん(56)は「発見が遅れればどうなっていたか。子どもたちが必死に助けようとする姿に感動した」と話していた。(坂本 勝)
神戸新聞ネクスト
12/28(土) 10:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191228-00000002-kobenext-l28