総務省キャリアは過労自殺 長時間労働で公務災害認定
2019年12月25日15時40分
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総務省大臣官房企画課の係長だった男性=当時(31)=が自殺したのは長時間労働などが原因だったとして、同省が国家公務員災害補償法に基づく公務上災害と認定したことが25日、分かった。遺族の代理人弁護士が同日、記者会見し明らかにした。認定は23日付。
男性は2008年入省のキャリア官僚。13年10月以降、消費税増税に関する業務に携わり、同年11月の時間外労働は135時間に達した。男性は直後にうつ病を発症。14年3月に東京都内の自宅で自殺した。
弁護士によると、遺族は今年10月、公務上災害の認定を申請。当時の鈴木茂樹事務次官が面会し、「(男性は)超過勤務により(仕事が)量・質ともに負担となり、追い詰められた」と述べ、謝罪したという。高市早苗総務相も記者会見で「一刻も早く公務災害が認定されるよう力を入れたい」と述べていた。
男性の両親は25日、「二度とこのようなことがないように対処してほしい」とするコメントを発表した。