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タリバン協議「一時休止」 米代表、基地への攻撃受け
2019年12月13日 23:54
【カブール=共同】米国のハリルザド・アフガニスタン和平担当特別代表は13日、中東カタールで開かれているアフガンの反政府武装勢力タリバンとの協議を「一時休止」するとツイッターで明らかにした。タリバンは11日にアフガンのバグラム米空軍基地近くを攻撃、2人が死亡、70人以上が負傷しており、協議でタリバン側に「怒りを伝えた」としている。
ハリルザド氏は、タリバンに「アフガン人の平和への願いに応える意欲」があることを示すよう要求。一時休止について、タリバン指導部で議論する時間を確保するためと説明した。
パキスタン国営メディアによると、ハリルザド氏は13日、タリバンに影響力を持つパキスタンを訪れ、同国のクレシ外相と会談した。クレシ氏はアフガン和平に向け、引き続き協力する姿勢を強調した。
一方、タリバン交渉団のシャヒーン報道担当者は12日「数日の休憩後、協議を再開する」とツイッターに投稿し、協議は良好に行われたと主張した。
双方の和平協議を巡っては9月、タリバンの自爆テロで米兵1人を含む少なくとも12人が死亡したことを理由に、トランプ米大統領が中止を表明した経緯がある。今回の協議は今月7日に再開し、タリバンによる攻撃の削減措置などが議論されていた。