人がイノシシや水牛を捕らえる狩猟シーンを描いた約4万4千年前の洞窟壁画を、インドネシアのスラウェシ島で見つけたと、豪グリフィス大学などのチームが11日付で英科学誌ネイチャーに発表した。洞窟壁画としてはスペインで見つかった約6万5千年前の例があるが、狩猟に関わる絵としてはフランスで見つかった2万年ほど前のものが、これまでは最も古いと考えられていた。
壁画は同島南部にある洞窟で、2017年に見つかった。幅約4・5メートルの壁に、少なくとも8体の小さな人が2頭のイノシシと4頭の水牛とともに赤い顔料で描かれている。人が槍(やり)や縄を持っているように見え、チームは狩猟シーンだと解釈。年代はウラン系列法によって測定したという。
小さく描かれた人は実際には、人のような体にくちばしや尾などを持った「獣人」と見える特徴を備えている。このためチームでは「獣人は民話や物語に登場し、神や霊的な存在としても捉えられる。ここに描かれたイメージは、今日の宗教につながるような実世界に存在しないものを考える能力があった最も早い証拠だ」と主張している。
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASMDB6V5RMDBULBJ01J.html
壁画は同島南部にある洞窟で、2017年に見つかった。幅約4・5メートルの壁に、少なくとも8体の小さな人が2頭のイノシシと4頭の水牛とともに赤い顔料で描かれている。人が槍(やり)や縄を持っているように見え、チームは狩猟シーンだと解釈。年代はウラン系列法によって測定したという。
小さく描かれた人は実際には、人のような体にくちばしや尾などを持った「獣人」と見える特徴を備えている。このためチームでは「獣人は民話や物語に登場し、神や霊的な存在としても捉えられる。ここに描かれたイメージは、今日の宗教につながるような実世界に存在しないものを考える能力があった最も早い証拠だ」と主張している。
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