馬毛島は米国の不沈空母となるか 日本政府が買収で合意
2019.12.08 Sun posted at 13:50 JST
香港(CNN) 東シナ海の端に浮かぶ約8平方キロの島が、アジアで有事の際に米海軍の「不沈空母」として使われる日が来るかもしれない。
日本政府は先ごろ、九州本島から30キロあまり南方にある鹿児島県の無人島 、馬毛(まげ)島を買収すると発表した。
島の大部分の土地を所有するのは東京の開発会社で、島には以前の開発計画で放置された2つの交差する滑走路がある。
日本政府は滑走路を舗装し、米海軍と海兵隊の空母艦載機の陸上離着陸訓練に利用する方針を示している。ただ、売買契約の締結はまだ完了しておらず、利用開始の時期を明らかにしていない。
だが、一度適切な施設が完成すれば、この島は日本の自衛隊の恒久的な基地としての役割も果たしうる。中国が尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権を主張する中、日本は東シナ海でのポジションを強化しようと模索している。
菅義偉官房長官は馬毛島購入の大筋合意を発表した際、「取得は日米同盟の抑止力の維持や、我が国の防衛力の強化に極めて重要」との認識を示した。在日米軍の関係者は島の購入についてコメントできないと語る。
馬毛島の購入交渉は何年にもわたり続いてきた。政府と島の大部分を所有するタストン・エアポートとは先月、大筋合意にこぎつけた。
同島は2011年の在日米軍再編に関する日米政府の共同文書で、米軍の恒久的な陸上離着陸訓練の基地に適した候補地として明記されている。
米軍拠点の分散化
約160億円での購入合意の話は、中国のミサイル保有数の増加に伴い東アジアの米軍の戦略基地数を増やすべきとの声が上がり始めたタイミングで発表された。
戦闘任務に当たる在日米軍の航空部隊の大半は現在、わずか6つの基地に集中している。
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