2019年12月7日 15時2分
読売新聞オンライン
知的障害者入所施設「神戸光の村授産学園」(神戸市北区)で昨年4月、入所者の男性(42)がランニング中に、男性園長(56)の乗用車にひかれ、右足首の骨を折る大けがを負っていたことがわかった。
園は事故後、救急車を呼んでおらず、市は「著しく不適切」として指導した。
6日の神戸市議会一般質問で川内清尚市議(こうべ市民連合議員団)が明らかにした。
関係者によると、昨年4月5日早朝、男性が別の入所者と園周辺をランニング中、園長の乗用車に後ろからはねられた。
園は同6日になって兵庫県警有馬署に通報。同10日に事故報告書を市に提出した。その際は、救急車を呼ばなかった点を伏せていた。
園長は当初、保護者に、「(男性が)飛び出してきた」と説明したが、防犯カメラの映像では飛び出した事実は確認できなかったという。
読売新聞の取材に対し、園長は「救急車を呼ばなかったことや虚偽説明をしたことは申し訳ない。今後は、安全を第一に考えて運営する」と陳謝した。園によると、事故を巡って、園長はその後、神戸簡裁から罰金15万円の略式命令を受けたという。
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/17492220/