https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191129/k10012195861000.html
中曽根元首相死去 海外の反応
2019年11月30日 10時24分おくやみ
中曽根元総理大臣の死去について海外の反応です。
米ポンペイオ国務長官「信頼できる友人」
アメリカのポンペイオ国務長官は29日、コメントを発表し、「心から哀悼の意を表します。中曽根元総理大臣は日本の重要な時期の勇気ある指導者であり、日米同盟と経済関係の強さを象徴するアメリカの信頼できる友人でした。偉大な政治家として近隣諸国との関係を改善し、当時の困難な課題に取り組む努力は、国際社会に影響を与えてきました。私たちはその計り知れない貢献をずっと記憶し続けるでしょう」と述べました。
米臨時代理大使「日米の最高の立て役者」
アメリカ大使館のヤング臨時代理大使はツイッターに、中曽根元総理大臣とレーガン元大統領がソファーに座って会話する姿を収めた写真を投稿し、「日本政府と日本の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。輝かしい経歴やレーガン元大統領との友情を通じ、極めて重要な日米パートナーシップの最高の立て役者を務められました」とコメントしました。
中国 「中日関係の発展に重要な貢献」
中国外務省の耿爽報道官は、29日の記者会見で、「中曽根元総理大臣は、見識の高いベテラン政治家であり、中国との友好的な交流や協力に進んで取り組み、中日関係の発展に重要な貢献を行った方だ。中曽根氏の逝去に対し、謹んで深い哀悼の意を表すとともに、ご家族の方々に心からのお見舞いを申し上げる」と述べました。
また、日中関係が「蜜月」の時代と言われた1980年代に中曽根元総理大臣と親しい関係を築いた胡耀邦元総書記の三男の胡徳華氏がNHKのインタビューに応じました。この中で胡徳華氏は、「中曽根元総理大臣は日本と中国の平和と友好に多大な貢献をしました。中曽根元総理大臣は中国の古い友人です。亡き父をはじめ、私たち家族にとっても非常によい友人でした。亡くなったことを聞き、とてもつらく思います。ご家族の方にお悔やみ申し上げます」と述べました。
中国 各メディアが速報で伝える
中国国営の中央テレビや新華社通信など、中国の各メディアも中曽根元総理大臣の死去を速報で伝えました。
このうち、中国中央テレビは、NHKの報道を引用して、中曽根元総理大臣が1982年から5年間、日本の総理大臣を務め、国鉄の民営化や日本の安全保障の強化に努めたと伝えました。
また、共産党系のメディア環球時報は、中曽根元総理大臣の経歴のうち、1985年の8月15日に戦後の総理大臣として初めて靖国神社に公式参拝したことを強調して紹介しています。
さらに、上海の共産党系メディア「澎湃」は、「最も国際化した政治指導者だった」などと伝えています。
台湾外交部「台湾の人々の独立と尊厳を追い求めてきた」
台湾の外交部は、「深い哀悼の意を示す」などとするコメントを発表しました。
コメントでは、中曽根元総理大臣が長きにわたって中国と台湾との関係を注視してきたとし、「中国に対して、台湾に武力を使用するという主張を棚上げし、武力統一の立場を放棄するよう呼びかけたこともあった。2005年には東京で行われた催しで、台湾の人々の独立と尊厳を追い求めてきた精神に敬意を示し、台湾と日本の良好な関係が永く続くことを願っていた。中曽根元総理大臣の考え方が今後もアジア太平洋地域を平和に導くと信じている」などとしています。
中曽根元総理大臣は、戦争中、南部・高雄の海軍施設でも勤務していて、多くの台湾メディアが中曽根元総理大臣の死去を速報で伝えました。
ゴルバチョフ氏「卓越した日本の政治家」
(リンク先に続きあり)
中曽根元首相死去 海外の反応
2019年11月30日 10時24分おくやみ
中曽根元総理大臣の死去について海外の反応です。
米ポンペイオ国務長官「信頼できる友人」
アメリカのポンペイオ国務長官は29日、コメントを発表し、「心から哀悼の意を表します。中曽根元総理大臣は日本の重要な時期の勇気ある指導者であり、日米同盟と経済関係の強さを象徴するアメリカの信頼できる友人でした。偉大な政治家として近隣諸国との関係を改善し、当時の困難な課題に取り組む努力は、国際社会に影響を与えてきました。私たちはその計り知れない貢献をずっと記憶し続けるでしょう」と述べました。
米臨時代理大使「日米の最高の立て役者」
アメリカ大使館のヤング臨時代理大使はツイッターに、中曽根元総理大臣とレーガン元大統領がソファーに座って会話する姿を収めた写真を投稿し、「日本政府と日本の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。輝かしい経歴やレーガン元大統領との友情を通じ、極めて重要な日米パートナーシップの最高の立て役者を務められました」とコメントしました。
中国 「中日関係の発展に重要な貢献」
中国外務省の耿爽報道官は、29日の記者会見で、「中曽根元総理大臣は、見識の高いベテラン政治家であり、中国との友好的な交流や協力に進んで取り組み、中日関係の発展に重要な貢献を行った方だ。中曽根氏の逝去に対し、謹んで深い哀悼の意を表すとともに、ご家族の方々に心からのお見舞いを申し上げる」と述べました。
また、日中関係が「蜜月」の時代と言われた1980年代に中曽根元総理大臣と親しい関係を築いた胡耀邦元総書記の三男の胡徳華氏がNHKのインタビューに応じました。この中で胡徳華氏は、「中曽根元総理大臣は日本と中国の平和と友好に多大な貢献をしました。中曽根元総理大臣は中国の古い友人です。亡き父をはじめ、私たち家族にとっても非常によい友人でした。亡くなったことを聞き、とてもつらく思います。ご家族の方にお悔やみ申し上げます」と述べました。
中国 各メディアが速報で伝える
中国国営の中央テレビや新華社通信など、中国の各メディアも中曽根元総理大臣の死去を速報で伝えました。
このうち、中国中央テレビは、NHKの報道を引用して、中曽根元総理大臣が1982年から5年間、日本の総理大臣を務め、国鉄の民営化や日本の安全保障の強化に努めたと伝えました。
また、共産党系のメディア環球時報は、中曽根元総理大臣の経歴のうち、1985年の8月15日に戦後の総理大臣として初めて靖国神社に公式参拝したことを強調して紹介しています。
さらに、上海の共産党系メディア「澎湃」は、「最も国際化した政治指導者だった」などと伝えています。
台湾外交部「台湾の人々の独立と尊厳を追い求めてきた」
台湾の外交部は、「深い哀悼の意を示す」などとするコメントを発表しました。
コメントでは、中曽根元総理大臣が長きにわたって中国と台湾との関係を注視してきたとし、「中国に対して、台湾に武力を使用するという主張を棚上げし、武力統一の立場を放棄するよう呼びかけたこともあった。2005年には東京で行われた催しで、台湾の人々の独立と尊厳を追い求めてきた精神に敬意を示し、台湾と日本の良好な関係が永く続くことを願っていた。中曽根元総理大臣の考え方が今後もアジア太平洋地域を平和に導くと信じている」などとしています。
中曽根元総理大臣は、戦争中、南部・高雄の海軍施設でも勤務していて、多くの台湾メディアが中曽根元総理大臣の死去を速報で伝えました。
ゴルバチョフ氏「卓越した日本の政治家」
(リンク先に続きあり)