https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-27/Q1MDY7T1UM1L01
メルケル首相、NATOを強く擁護−マクロン仏大統領の見解に反論
Arne Delfs
2019年11月27日 19:42 JST
ドイツのメルケル首相は27日、米軍が主導する北大西洋条約機構(NATO)の支援がなければ、欧州の防衛力は弱過ぎて単独で域内を守ることはできないとして、NATOを強く擁護した。
ドイツ連邦議会で行われたメルケル首相の演説は、明らかにフランスのマクロン大統領を意識した内容だった。マクロン大統領はNATOの将来性を疑問視しており、NATOは「脳死状態」に陥っていると言明している。
メルケル氏は「冷戦時代以上に今日においてNATOを維持することはわれわれ自身の利益にかなっている」と述べ、「欧州は今のところ、独力で自衛することができない。欧州はNATOに依存している。だからこそNATOのために動き、より大きな責任を担うことが欧州にとって正しい道だ」と論じた。