国民民主党の大塚耕平参院議員会長は21日の記者会見で、皇位の安定継承に関して「敗戦に伴いGHQ(連合国軍総司令部)の事実上の命令によって皇籍離脱した11宮家の扱いをどうするのか。これは今後の皇位の安定継承と密接に関わる問題だ」と述べ、戦後に皇籍を離れた旧宮家の皇籍復帰も選択肢として検討すべきだとの考えを示した。
大塚氏は、現皇室と旧宮家の血のつながりなどに言及した上で「多くの国民が事実関係について十分に知り、その上で女性天皇や女系天皇も含めて広く議論するべきテーマだ」と語り、議論に際しては皇位継承に関する知識が国民に広く共有されることが不可欠だと強調した。
さらに「新天皇が即位されたばかりなので、あわてて議論する必要はないが、ずっと放っておいていい話でもない」と指摘。「戦後レジームからの脱却を掲げ、歴代最長政権を演じている安倍晋三政権として、これに無関心であるということはあってはならない」と語り、政府に取り組みを求めた。
2019.11.21 17:19 産経新聞
https://www.sankei.com/politics/news/191121/plt1911210022-n1.html