【シンガポール】電動スケーターの歩道走行禁止、5日から
NNA11/5(火) 11:30配信
シンガポールの陸上交通庁(LTA)は5日から、電動キックスケーターの歩道での走行を全面禁止する。登録制やスピード制限などさまざまな施策を導入したものの、危険な運転が減らないための措置となる。これに伴い、電動キックスケーターなどのシェアリングサービスも禁止する。
電動キックスケーターとは、電動モーターで動くハンドル付きの個人用移動機器(PMD)を指す。サドルが付いたタイプなどその他のPMDについては、来年1〜3月期にも歩道での走行を禁止する方針だ。歩行に困難がある人が利用する電動車いすなどは引き続き歩道での走行を認める。
LTAはPMD全般の車道の走行も禁止しており、電動キックスケーターが走行できるのは自転車道のみとなる。国内の自転車道の総延長は440キロメートルで、同5,500キロメートルとされる歩道を大きく下回っている。
LTAは違反者に、最大2,000Sドル(約16万円)の罰金または最長3カ月の禁錮刑、あるいはその両方を科す。年内は猶予期間として、違反者に警告するのみにとどめるが、1月1日以降は法的措置を取る。
シンガポールでは料理宅配サービスの配達員の多くが電動キックスケーターを利用している。LTAのフェイスブックページやツイッターの投稿には、「自転車では電動キックスケーターほど効率的に料理の宅配をできない」といった声をはじめ、新規定に対する戸惑いや懸念のコメントが寄せられている。
LTAは併せて、PMDのシェアリングサービスを当面禁止する方針を示した。今年1月からPMDシェアサービスの事業免許の申請を受け付けていたが、全ての申請を受理しないことを決めた。
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