シンガポール、福島県産食品の輸入停止措置撤廃へ
2019年11月04日 20時14分 産経新聞
【バンコク=原川貴郎】安倍晋三首相は4日、訪問先のタイのバンコク郊外で、シンガポールのリー・シェンロン首相と会談した。リー氏は、東京電力福島第1原発事故後、福島県産食品に対し同国が講じてきた輸入制限措置について「日本がこれまで実施してきた安全措置を考慮し、食品の輸出前検査を条件として撤廃する」と表明した。安倍首相は「歓迎するとともに感謝する」と述べた。
農林水産省などによると、シンガポールは福島県産の水産物や県内の南相馬市や双葉町など7市町村の全食品と農産物などに対し、輸入停止措置をとってきた。両国は今後、放射性物質検査証明書の添付など輸入停止措置の撤廃の条件と施行時期などについて、事務レベルで協議する。
原発事故後の日本産食品の輸入規制で最も厳しい輸入停止を含む規制を講じているのは、シンガポールの撤廃により韓国など5カ国・地域となる。https://news.nifty.com/article/domestic/government/12274-456341/