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幼保無償化 私立幼稚園600余が利用料値上げ 便乗も 内閣府調査
2019年11月7日 16時26分教育
先月、始まった幼児教育と保育の無償化に合わせて、国から助成を受けている、およそ4000の私立幼稚園のうち、600余りが利用料を引き上げ、このうち少なくとも5つの幼稚園が、制度に便乗して値上げしたとみられることが内閣府の調査で分かりました。
先月、始まった幼児教育と保育の無償化をめぐっては、利用料に応じて国からの助成が受けられるため、助成金を目当てに利用料を引き上げる「便乗値上げ」が懸念されていて、内閣府は、7日開かれた自民党の会合で、これまでの実態調査の結果を明らかにしました。
それによりますと、国から助成を受けている、およそ4000の私立幼稚園では、619の園が先月から利用料を引き上げたということです。
このうち、少なくとも5つの幼稚園が「便乗値上げ」に該当する可能性があり、ほかの130余りの幼稚園についても直ちに妥当な値上げだと判断できず、内容などを確認しているとしています。
一方、認可外の保育施設については、各地の自治体に「便乗値上げ」が疑われるケースを報告するよう求めたところ、これまでに28の施設に上っているとしています。
内閣府では、引き続き関係省庁や自治体と連携して実態の把握を進め、「便乗値上げ」が疑われる幼稚園や保育施設に対し、指導や助言を行うことにしています。