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英首相 総選挙で勝利すれば来年1月には離脱実現と強調
2019年11月1日 4時13分英 EU離脱
イギリスのジョンソン首相は、EU=ヨーロッパ連合から期限通りに離脱できなかったことに失望を示したうえで、12月に行われる総選挙で与党が勝利すれば、来年1月には離脱を実現すると強調しました。
イギリスのジョンソン首相は就任以来、EUからの期限だった10月31日には何があっても離脱すると繰り返してきましたが、離脱の条件をめぐるEUとの新たな合意について議会から承認を得ることができず、期限は来年1月末まで延期されました。
ジョンソン首相は31日、「議会には、離脱に反対し、妨げようとする人々がたくさんいる。EUとの合意はすばらしいものなのに本当に失望している」と述べました。
そのうえで、来月12日に行われる総選挙で与党・保守党が勝利すれば、遅くとも来年1月には離脱できると強調しました。
一方、最大野党・労働党は本格的な選挙活動を始め、コービン党首は演説で、「ジョンソン首相は、離脱延期を求めるくらいなら死んだほうがましだと言っていたのに失敗した」と首相の対応を批判しました。
そのうえで、「今こそ真の変革の時だ。われわれが政権をとったら6か月以内に離脱問題を解決する。EUとのよりよい合意を得て、離脱するのか、それとも残留するのか、国民に決めてもらう」と述べ、離脱をめぐって再び国民に判断を求める考えを示しました。
総選挙では、EUからの離脱の是非が最大の争点となり、各政党が攻防を繰り広げています。
イギリスの最新の世論調査では
大手調査会社の「YouGov」が総選挙でどの政党に投票するかについて10月29日から30日にかけて行った世論調査によりますと、与党・保守党が36%と大きくリードし、続いて、最大野党・労働党が21%、自由民主党が18%、それに離脱党が13%となっています。
総選挙は12月12日に正式決定
イギリスでは、総選挙を前倒しで行うための法案が上下両院で可決されたあと、31日、女王の裁可を経て成立しました。これによって、12月12日に総選挙が行われることが正式に決まりました。