有人飛行可能な自動運転航空機「空飛ぶクルマ」を開発するベンチャー企業スカイリンクテクノロジーズ(神戸市西区)が、経済産業省の航空機製造事業許可を取得した。2020年に小型無人機を飛ばし、25年の大阪・関西万博会場で垂直離陸機の出展を目指す。同省によると、大手企業以外のベンチャーで同事業許可を取得するのは国内初という。(大島光貴)
同社は神戸の大手輸送機メーカーの技術者、森本高広さん(40)=兵庫県明石市=が5月に設立、代表取締役社長を務める。全国の技術者らでつくる開発チームの幹事企業として事業化を率いる。
幼い頃から飛行機に憧れがあった森本さんは東日本大震災を機に、災害時の救援物資や被災者の搬送に自動運転の航空機が役立てるのではと考えるようになった。「日本に新たな産業をつくる」との思いも芽生え、16年、有志団体「P.P.K.P」(パーソナル・プレーン・開発・プロジェクト)を設立。ジェットエンジンのデザイナーや自動運転車システムの技術者、航空機パイロットら約40人が集まった。
当初はグライダー型を作り飛行にも成功したが、より競争力のある垂直離陸機に方針を転換。スマートフォンのアプリで目的地を設定すると自動で飛行し、エンジンを動力に時速400キロ以上で約1400キロの距離を飛べる4人乗り機体(縦、横約7メートル)を開発する計画だ。機体やシステムは航空機運用事業者に販売する。
スカイ社は既に、同団体の考案したプロペラや飛行ルート設定システムに関し特許を出願。今後、社内に風洞試験設備を新設し、機体の設計を進める。衝突防止やヘリポートを認識し着陸するシステムの開発などにも取り組み、20年から資金調達を本格化させる。
森本さんによると、開発にはさらに多くの人材が必要といい「通信をはじめ、空力や構造、プログラムの技術者が欲しい。興味のある人がいれば参加してほしい」と呼び掛ける。
https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201910/sp/0012832312.shtml
同社は神戸の大手輸送機メーカーの技術者、森本高広さん(40)=兵庫県明石市=が5月に設立、代表取締役社長を務める。全国の技術者らでつくる開発チームの幹事企業として事業化を率いる。
幼い頃から飛行機に憧れがあった森本さんは東日本大震災を機に、災害時の救援物資や被災者の搬送に自動運転の航空機が役立てるのではと考えるようになった。「日本に新たな産業をつくる」との思いも芽生え、16年、有志団体「P.P.K.P」(パーソナル・プレーン・開発・プロジェクト)を設立。ジェットエンジンのデザイナーや自動運転車システムの技術者、航空機パイロットら約40人が集まった。
当初はグライダー型を作り飛行にも成功したが、より競争力のある垂直離陸機に方針を転換。スマートフォンのアプリで目的地を設定すると自動で飛行し、エンジンを動力に時速400キロ以上で約1400キロの距離を飛べる4人乗り機体(縦、横約7メートル)を開発する計画だ。機体やシステムは航空機運用事業者に販売する。
スカイ社は既に、同団体の考案したプロペラや飛行ルート設定システムに関し特許を出願。今後、社内に風洞試験設備を新設し、機体の設計を進める。衝突防止やヘリポートを認識し着陸するシステムの開発などにも取り組み、20年から資金調達を本格化させる。
森本さんによると、開発にはさらに多くの人材が必要といい「通信をはじめ、空力や構造、プログラムの技術者が欲しい。興味のある人がいれば参加してほしい」と呼び掛ける。
https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201910/sp/0012832312.shtml
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