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台風15号 東電の対応検証 送電システムの強化検討 経産省
2019年10月9日 5時12分
台風15号 東電の対応検証 送電システムの強化検討 経産省
千葉県を中心に大規模な停電を引き起こした台風15号が首都圏を直撃してから9日で1か月となります。経済産業省は、東京電力が被害の全容を把握せずに甘い復旧見通しを示した当時の対応について検証するとともに、電力インフラが災害時にも機能するよう送電システムの強化を検討することにしています。
台風15号の影響で千葉県では広い範囲で停電が続きおおむね復旧するまでに2週間以上かかりましたが、東京電力は、当初、被害の全容を把握せずに甘い復旧見通しを示し、混乱を招きました。
これを受けて経済産業省は、東京電力の初動対応を検証するとともに、災害時にも機能する送電システムの在り方を検討する作業部会を設置しました。
作業部会では、被害の全体状況を速やかに把握してより正確な復旧見通しを示すにはどのような対応をとるべきか関係機関との連携の在り方などを議論しています。
また、今回の災害で電柱が大量に倒れたことを踏まえ電力インフラが災害時にも機能するよう対策を検討し、電線を地中に埋める「無電柱化」についても議論の対象とします。
作業部会は、今月中に検討課題を整理したうえで年内にも報告書を取りまとめたいとしています。