サウジアラビアのムハンマド皇太子は、去年、みずからに批判的だったジャーナリストが政府が関与する形で殺害された事件について、「私の監督下で起きた」と述べ、責任の一端を初めて認めました。事件からまもなく1年となるのを前に、人権問題だとして今も根強く残る批判をかわしたいねらいもありそうです。
この事件は、去年10月、トルコにあるサウジアラビア総領事館でサウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏が殺害されたもので、事件に関与したとしてムハンマド皇太子の側近が更迭されたほか、国連の調査チームが、皇太子を含む政府高官が関わっていたとする調査結果をまとめています。
これについて、アメリカの公共放送PBSは25日、ムハンマド皇太子が取材に対して「私の監督下で起きたことだ。私はすべての責任をとる」と述べたと伝えました。
サウジアラビア政府は、皇太子の関与は一切認めてきませんでしたが、皇太子本人が自身の責任の一端を初めて認めた形です。ただ、事件の詳細については把握していないとしたほか、焦点となってきた殺害を指示したかどうかについては言及しなかったものとみられます。
ムハンマド皇太子としては、来月で事件から1年になるのを前に、今も人権問題だとして欧米諸国を中心に根強く残る批判をかわしたいねらいもありそうです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190926/k10012100931000.html
この事件は、去年10月、トルコにあるサウジアラビア総領事館でサウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ氏が殺害されたもので、事件に関与したとしてムハンマド皇太子の側近が更迭されたほか、国連の調査チームが、皇太子を含む政府高官が関わっていたとする調査結果をまとめています。
これについて、アメリカの公共放送PBSは25日、ムハンマド皇太子が取材に対して「私の監督下で起きたことだ。私はすべての責任をとる」と述べたと伝えました。
サウジアラビア政府は、皇太子の関与は一切認めてきませんでしたが、皇太子本人が自身の責任の一端を初めて認めた形です。ただ、事件の詳細については把握していないとしたほか、焦点となってきた殺害を指示したかどうかについては言及しなかったものとみられます。
ムハンマド皇太子としては、来月で事件から1年になるのを前に、今も人権問題だとして欧米諸国を中心に根強く残る批判をかわしたいねらいもありそうです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190926/k10012100931000.html