http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3783187.htm
サウジとUAE、米提唱の有志連合に参加表明
2019/09/20
サウジアラビアとUAE=アラブ首長国連邦は、中東・ホルムズ海峡の航行の安全のためだとしてアメリカが提唱している有志連合の参加を表明しました。この有志連合はホルムズ海峡でのタンカー攻撃が相次いだことを受けてアメリカが提唱したもので、船舶の安全を守るためだとしていますが、イランへの圧力の一環でもあります。
サウジアラビア国防省は18日、「世界のエネルギー供給を確実なものとするため、脅威に対抗する」と述べ、有志連合への参加を国営通信を通じて表明しました。石油施設が攻撃されたことを受け、アメリカのポンペオ国務長官の訪問に合わせて参加を表明したものとみられます。また、UAE=アラブ首長国連邦も19日、国営通信を通じて有志連合への参加を表明しました。
サウジアラビアとUAEはともにホルムズ海峡を通じて石油やガスを輸出しているほか、イエメンの内戦に介入してイランの支援を受ける武装組織「フーシ」派と敵対しています。また、UAEの複数の船舶がイランに拿捕されています。
有志連合にはイギリス、バーレーン、オーストラリアがすでに参加を表明していますが、日本を含めイランとの関係を考慮して慎重な姿勢を示す国も多くあります。