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初さんま祭 不漁で初物が間に合わず冷凍物に 岩手 大船渡
2019年8月25日 15時26分
ことしも不漁が続くサンマ。本州一のサンマの水揚げ量を誇る岩手県大船渡市では「初さんま祭」が開かれましたが、不漁で水揚げが間に合わず、生のサンマではなく冷凍サンマの炭火焼きがふるまわれました。
大船渡市の「初さんま祭」は復興支援への感謝を伝えようと東日本大震災の2年後から地元の水産会社などが始め、毎年、初物のサンマの炭火焼きがふるまわれてきました。
しかし、ことしは不漁で例年より遠い北太平洋の公海で漁を行っているため、水揚げが祭りの開催に間に合わず、去年の冷凍サンマだけで対応することになりました。
それでも会場は多くの人でにぎわい、解凍されたサンマが炭火でじっくりと焼かれ無料でふるまわれました。
当初、祭りまでに水揚げを予定していた漁船は、27日、大船渡漁港に戻る見通しで、会場では、そのサンマの予約が受け付けられ人気を集めていました。
家族で訪れた釜石市の30代の男性は「冷凍のサンマだったのは残念ですが、しかたないことだと感じます。不漁の中でも、こういう祭りが続くことが復興の後押しにもなると思います」と話していました。
祭りの実行委員会の鎌田和昭会長は「冷凍でお客さんが来てくれるか心配はあったが、たくさんの人に来ていただきうれしい。これからもサンマの祭りを続けることで地域の活性化につなげたい」と話していました。