川の上流に高速移動!鮭を空高く発射する「サーモン・キャノン」が世界中で注目の的に
FINDERS 2019.08.22
https://finders.me/articles.php?id=1235
文:岩見旦
地球のバランスを考えない過剰な環境破壊。しかし、これを乗り越えることができるのもまたテクノロジーだ。
米国企業が、ダム建設によるある問題を解決したテクノロジーが、SNS上を騒がせている。
●2600万再生のシュールな動画に世界がざわつく
現在世界中で話題となっているのが、こちらの投稿。ニュース動画メディア「Cheddar」が制作したこちらの動画を観ていただきたい。
動画
This system helps native fish pass over dams in seconds rather than day
https://twitter.com/kashthefuturist/status/1159610222148669440
男性が鮭を白いチューブに入れると、鮭はその中を高速移動。空高く舞い上がり、川の上流まであっという間にたどり着いた。なんとも言えないシュールな動画がSNS上で評判となり、現在2600万回以上の再生数を記録している。
●時速35キロで移動する鮭
このマシンの名前は「サーモン・キャノン」。米国シアトルに拠点を構えるWhooshh Innovationsが開発した。
鮭は川で生まれてから海に出て、数年暮らした後、再び生まれ育った川に帰り産卵をする。しかし、ダムが設置されたことで、鮭が本来戻るべき場所に戻ることができなくなってしまった。
そこで活躍するのが、この「サーモン・キャノン」だ。ポンプによる水流の力で、本来数日掛けて川を上らなければならないところを、ほんの数秒で上流まで移動することができる。そのスピード、なんと時速22マイル(約35キロ)だ。24時間で5万匹の鮭を運ぶことが可能。外来種を排除するシステムも備わっており、鮭も安心して産卵できるというわけだ。
●魚が苦しめられている? 開発会社CEOが答える
Whooshh InnovationsのCEOであるヴィンス・ブライアント氏が、『CNN』の取材に語ったところによると、この動画は過去の映像を編集したものであり、現在のバージョンでは魚自身がチューブの中に入ることができるとのこと。
今回、動画が話題になったことでブライアント氏の元に、「魚が苦しめられている」という批判が寄せられている。しかし、これは誤りだと主張する。魚が上流へ上るために設置される棚田のような従来の魚道よりサーモン・サーモンの方が、魚の損傷が少ないというデータがあるとのこと。
「魚にとってストレスはありません」とブライアント氏。「サーモン・キャノンは快適な乗り心地でなければなりません」とも。
同社はこれまでサーモン・キャノンを20台以上、米国や欧州の政府機関に販売。魚道より圧倒的に安価だという。最も長いものは1700フィート(約520メートル)にも及ぶ。今回の動画がきっかけで、あらゆる国でサーモン・キャノンが設置され、世界中の魚が空に打ち上げられることになるかもしれない。
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こっちも見やすい
衝撃の“サーモン瞬間移動”? 不思議な装置の正体[2019/08/15 19:10]テレ朝
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000162115.html
魚のサーモンを巡るある動画が2000万回以上、再生されるなど世界中で話題となっている。動画に映っている不思議な装置の正体とは。
白いチューブの中を高速移動する影。よく見ると、それは魚のシルエットではないか。そう、新しい移動手段を獲得したのはサーモン。サケやマスだ。産卵のために川をさかのぼろうにもダムがあっては無理。そんなケースでもこのシステムさえあれば大丈夫だ。この魔法のトンネルに入れば野を越え山を越え。ダムも乗り越え。時速33キロで瞬間移動。人呼んでサーモンキャノン。このシステムは当初、人間が魚をチューブの入り口に投入していたが、今では彼らが元々、持っている滝を上ろうとする性質を利用しているという。ダムの治水機能や発電機能を維持しながらサケを産卵場所に誘導。人にも魚にも優しいシステムだと開発者は胸を張る。
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)
FINDERS 2019.08.22
https://finders.me/articles.php?id=1235
文:岩見旦
地球のバランスを考えない過剰な環境破壊。しかし、これを乗り越えることができるのもまたテクノロジーだ。
米国企業が、ダム建設によるある問題を解決したテクノロジーが、SNS上を騒がせている。
●2600万再生のシュールな動画に世界がざわつく
現在世界中で話題となっているのが、こちらの投稿。ニュース動画メディア「Cheddar」が制作したこちらの動画を観ていただきたい。
動画
This system helps native fish pass over dams in seconds rather than day
https://twitter.com/kashthefuturist/status/1159610222148669440
男性が鮭を白いチューブに入れると、鮭はその中を高速移動。空高く舞い上がり、川の上流まであっという間にたどり着いた。なんとも言えないシュールな動画がSNS上で評判となり、現在2600万回以上の再生数を記録している。
●時速35キロで移動する鮭
このマシンの名前は「サーモン・キャノン」。米国シアトルに拠点を構えるWhooshh Innovationsが開発した。
鮭は川で生まれてから海に出て、数年暮らした後、再び生まれ育った川に帰り産卵をする。しかし、ダムが設置されたことで、鮭が本来戻るべき場所に戻ることができなくなってしまった。
そこで活躍するのが、この「サーモン・キャノン」だ。ポンプによる水流の力で、本来数日掛けて川を上らなければならないところを、ほんの数秒で上流まで移動することができる。そのスピード、なんと時速22マイル(約35キロ)だ。24時間で5万匹の鮭を運ぶことが可能。外来種を排除するシステムも備わっており、鮭も安心して産卵できるというわけだ。
●魚が苦しめられている? 開発会社CEOが答える
Whooshh InnovationsのCEOであるヴィンス・ブライアント氏が、『CNN』の取材に語ったところによると、この動画は過去の映像を編集したものであり、現在のバージョンでは魚自身がチューブの中に入ることができるとのこと。
今回、動画が話題になったことでブライアント氏の元に、「魚が苦しめられている」という批判が寄せられている。しかし、これは誤りだと主張する。魚が上流へ上るために設置される棚田のような従来の魚道よりサーモン・サーモンの方が、魚の損傷が少ないというデータがあるとのこと。
「魚にとってストレスはありません」とブライアント氏。「サーモン・キャノンは快適な乗り心地でなければなりません」とも。
同社はこれまでサーモン・キャノンを20台以上、米国や欧州の政府機関に販売。魚道より圧倒的に安価だという。最も長いものは1700フィート(約520メートル)にも及ぶ。今回の動画がきっかけで、あらゆる国でサーモン・キャノンが設置され、世界中の魚が空に打ち上げられることになるかもしれない。
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こっちも見やすい
衝撃の“サーモン瞬間移動”? 不思議な装置の正体[2019/08/15 19:10]テレ朝
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000162115.html
魚のサーモンを巡るある動画が2000万回以上、再生されるなど世界中で話題となっている。動画に映っている不思議な装置の正体とは。
白いチューブの中を高速移動する影。よく見ると、それは魚のシルエットではないか。そう、新しい移動手段を獲得したのはサーモン。サケやマスだ。産卵のために川をさかのぼろうにもダムがあっては無理。そんなケースでもこのシステムさえあれば大丈夫だ。この魔法のトンネルに入れば野を越え山を越え。ダムも乗り越え。時速33キロで瞬間移動。人呼んでサーモンキャノン。このシステムは当初、人間が魚をチューブの入り口に投入していたが、今では彼らが元々、持っている滝を上ろうとする性質を利用しているという。ダムの治水機能や発電機能を維持しながらサケを産卵場所に誘導。人にも魚にも優しいシステムだと開発者は胸を張る。
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)