大豆由来ワクチンで認知症予防に
*ソース元にニュース画像あり*
http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20190809/1060005173.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
前橋市にある研究機関などのグループが、大豆を使って、アルツハイマー病の予防に効果がある
ワクチンの開発に成功したと発表しました。
開発を行ったのは、前橋市の老年病研究所の東海林幹夫センター長らが参加する研究グループです。
アルツハイマー病は、脳にアミロイドベータと呼ばれる異常なたんぱく質が長年にわたってたまり、
認知機能に異常をきたすことが原因とされています。
研究グループでは、異常なたんぱく質がたまる前に発症を予防しようと、
たんぱく質の遺伝子の一部を組み込んだ大豆を使ったワクチンを開発しました。
このワクチンをマウスに1年余り投与したところ、異常なたんぱく質に対する抗体ができ、
学習機能の障害の進行を抑えられたうえ、副作用は確認されなかったとしています。
ワクチンは大豆を使っているため、大量に作ることができるほか、従来の薬よりも安い価格で提供できるなどの
メリットがあるということで、研究グループは今後、臨床試験に向けた手続きを進めることにしています。
老年病研究所の東海林センター長は、
「ワクチンは熱を加えても大丈夫なので、加工してポテトチップといった
いろんな食品に加えることも出来ます。治療を待ち望んでいる患者さんの期待に応えたい」
と話していました。
この研究の論文は、世界的な学術誌「ジャーナル・オブ・アルツハイマーズ・ディジーズ」に掲載されています。
08/09 12:54