トランプ氏「ヘイトクライムは死刑」 遺族は銃規制訴え
エルパソ=藤原学思 2019年8月6日20時23分
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乱射事件で妻を失ったアントニオ・バスコさん=2019年8月5日午後0時28分、米テキサス州エルパソ、藤原学思撮影
悲劇を繰り返さぬためには、銃規制が必要だとの声も高まっている。エルパソの銃乱射事件で妻を失った男性は朝日新聞の取材に「大きな事件が起きる時はいつも銃がある」と訴えた。
犠牲になったエルパソ在住のマギー・レッカードさん(63)の夫、アントニオ・バスコさん(61)は5日、現場を訪れ、レッカードさんについて「誰かを傷つけたこともない。生き続けるべき人だった」と語った。
当日は事件のあった店に一緒にいたが支払いをめぐって口論になり、先に店を出た。それを最後にレッカードさんは戻らなかった。突然の死に、バスコさんは「抱きしめることもできない」と嘆き、「警察以外に銃の所持を禁じるよう法律を変えるべきだ」と訴えた。
トランプ大統領は5日、「ヘイトクライム(憎悪犯罪)や大量殺人を犯した人間に死刑を適用する法案を提出するよう司法省に指示した」とツイートしたが、銃規制そのものには言及していない。
地元警察は5日、事件による死者が2人増え、22人になったと発表した。最年少は15歳の男子高校生で、最高齢は90歳だったことを明らかにした。13人が米国人、7人がメキシコ人、ドイツ人と国籍不明が各1人という。(エルパソ=藤原学思)
https://www.asahi.com/articles/ASM863FL1M86UHBI00V.html?iref=comtop_list_int_n01