新潟県内は暖かく湿った空気が流れ込み、大気が不安定になった影響で、27日夜から28日にかけて各地で激しい雨が降った。28日午前11時半すぎには、村上市岩崩の県道で土砂崩れが発生、キャンプ場の利用者らが一時取り残された。湯沢町の国道17号では一部区間が、大雨の影響で午前3時前から約3時間通行止めになった。
新潟地方気象台によると、27日午後1時から28日午後4時までの総降水量は村上市三面で150・5ミリ、湯沢町で83ミリを観測した。
村上署などによると、県道(朝日スーパーライン)の鷲が巣トンネル付近で約50メートルにわたり土砂が崩れ、道路の谷側では長さ10メートル、幅2メートルほどが崩落した。
三面川上流にある「二子島キャンプ場」の利用者や建設業者ら11人が一時取り残されたが、午後0時半すぎまでに全員が避難した。けが人はいなかった。県村上地域振興局によると、県道復旧のめどはたっていない。
避難者が一時身を寄せた岩崩の奥三面歴史交流館「縄文の里・朝日」の学芸員、野田豊文さん(45)は「朝から車のワイパーが追いつかないほどの雨だった。避難者の中には小さい子供もおり、少し疲れたような様子だった」と話していた。
2019/07/28 20:25
新潟日報
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