https://jp.reuters.com/article/renault-nissan-breakingviews-idJPKCN1UL0WQ
2019年7月27日 / 05:35 / 8時間前更新
仏ルノーの「脱ゴーン化」努力、効果は限定的か
Liam Proud
[ロンドン 25日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 仏ルノー(RENA.PA)が「脱ゴーン化」に躍起となっている。スナール会長は、ルノーの前会長兼最高経営責任者(CEO)で日産自動車(7201.T)前会長のゴーン被告とつながりのあるアドバイザー企業との契約を切ろうとしている。これは会社のスナール色を強めるのに役立つだろう。しかし筆頭株主のフランス政府がうるさくつきまとう状況は変わりないため、日産やフィアット・クライスラー・オートモービルズ (FCA)(FCHA.MI)との合併協議再開のいかなる希望も、簡単に打ち砕かれる可能性がある。
ルノーの株主は今でも、FCAとの経営統合計画の破談を残念に思っている。フィアットの試算では、経営統合は年間約50億ユーロのコスト削減効果を生むはずだった。しかし、FCAは6月、「フランスの政治情勢」を理由に提案を撤回した。
その後、スナール会長は社内の改革に取り組んでいる。事情に詳しい関係者によると、ルノーはゴーンCEO時代の長年の金融アドバイザー、アルディア・パートナーズを切る。アルディアはゴールドマン・サックス出身者が設立した独立系助言会社。FCAとの統合計画でルノー側のアドバイザーを務めたが、幹部の1人がFCAの取締役でもあったため物議をかもした。
ルノーは、ゴーン前CEOが目をかけたコミュニケーションアドバイザーやセキュリティーコンサルタントとの契約も解消する構えだ。
ルノーが東京で起訴されたゴーン前CEOと一定の距離を取るのはもっともだ。フランス政府にしても、ゴーン前CEOとなんらかの関係を続けるのに二の足を踏むのは当然だ。
(リンク先に続きあり)
2019年7月27日 / 05:35 / 8時間前更新
仏ルノーの「脱ゴーン化」努力、効果は限定的か
Liam Proud
[ロンドン 25日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 仏ルノー(RENA.PA)が「脱ゴーン化」に躍起となっている。スナール会長は、ルノーの前会長兼最高経営責任者(CEO)で日産自動車(7201.T)前会長のゴーン被告とつながりのあるアドバイザー企業との契約を切ろうとしている。これは会社のスナール色を強めるのに役立つだろう。しかし筆頭株主のフランス政府がうるさくつきまとう状況は変わりないため、日産やフィアット・クライスラー・オートモービルズ (FCA)(FCHA.MI)との合併協議再開のいかなる希望も、簡単に打ち砕かれる可能性がある。
ルノーの株主は今でも、FCAとの経営統合計画の破談を残念に思っている。フィアットの試算では、経営統合は年間約50億ユーロのコスト削減効果を生むはずだった。しかし、FCAは6月、「フランスの政治情勢」を理由に提案を撤回した。
その後、スナール会長は社内の改革に取り組んでいる。事情に詳しい関係者によると、ルノーはゴーンCEO時代の長年の金融アドバイザー、アルディア・パートナーズを切る。アルディアはゴールドマン・サックス出身者が設立した独立系助言会社。FCAとの統合計画でルノー側のアドバイザーを務めたが、幹部の1人がFCAの取締役でもあったため物議をかもした。
ルノーは、ゴーン前CEOが目をかけたコミュニケーションアドバイザーやセキュリティーコンサルタントとの契約も解消する構えだ。
ルノーが東京で起訴されたゴーン前CEOと一定の距離を取るのはもっともだ。フランス政府にしても、ゴーン前CEOとなんらかの関係を続けるのに二の足を踏むのは当然だ。
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