https://www.asahi.com/articles/ASM7P221NM7PTIPE001.html
九州で大雨、2万7千人に避難指示 佐賀で小学生が死亡
2019年7月21日7時55分
福岡県や佐賀県は20日夜から21日未明にかけて大雨に見舞われた。気象庁によると、20日午前5時41分までの1時間で福岡県久留米市で90ミリ、佐賀県鳥栖市で午前5時59分までに81・5ミリ、福岡県朝倉市で午前4時58分までに65ミリを観測した。
久留米市は5762世帯1万3480人、朝倉市は5692世帯1万4177人に対し、警戒レベル4にあたる避難指示(緊急)を出した。
久留米広域消防本部によると、市内で床上浸水や冠水の情報が相次いでいる。また、気象庁は久留米市、佐賀県の鳥栖市とみやき町に対し、午前5時50分までの1時間ではレーダー解析で110ミリの大雨が降った可能性があるとして、「記録的短時間大雨情報」を出した。
九州北部では、朝鮮半島に進んだ台風5号と太平洋高気圧の影響から、暖かく湿った空気の流入が続き、大雨になっている。
佐賀県唐津市の県道では、19日午後11時半ごろ、倒れた松の木に軽乗用車が衝突しているのを通行人が発見。助手席に乗っていた近くの小学生、川崎辿皇(てんこう)さん(11)が病院に運ばれたが、胸を強く打ち死亡が確認された。運転していた母親の飲食店従業員明日香さん(37)は軽傷を負った。
唐津署は、風や雨で松が倒れた可能性もあるとみて調べている。現場は、国の特別名勝「虹ノ松原」を走る県道。